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別れと出会い

こんにちは,HARuです。今日は「教員との別れと出会いについて」のお話。

自治体によっては既に離任式が終わった自治体もあることでしょう。
本日実施されるという自治体もあると聞きました。
場所によっては4月になってからとか?
(最近は少ないようですが)

子ども視点に立って言えば,別れがある先生は早く知りたいですよね。
それでも伝えられないジレンマ。その辺りの私見を書いていきます。

では,いってみましょう!

離任式とは

離任式とは

学校・自治体・警察・消防・自衛隊等の組織で、組織に所属する職員や組織の長が人事異動により離任、もしくは定年等により退職する際に行われる式典である。学校等によっては辞校式(じこうしき)または退任式(たいにんしき)とも呼ばれることもある。                      参照:weblio辞書

簡単に言えば,別れに際しての儀式のことですね。近年は感染症の影響もあり,実施されないこともあるようですが,全国的に多くの学校では実施されるようですね。
離任式の一般的な流れは,
・開式
・校長挨拶
・花束贈呈
・転退職者挨拶
・閉式
といったところでしょうか。
ここの転退職者挨拶は,今の子どもたちに話すのが最後とあって,力がこもったり,涙される先生が多くいらしゃいます。
学校行事の中では,卒業式の次に感動的な式典だなと感じています。

さて,子どもたちはこの「転退職者」
どのように知るのでしょうか?
あなたが学生だった頃,どのように知ったか覚えていますか?

おそらく,新聞報道によって知ったのではないでしょうか。
私の記憶では,3月31日の朝,早起きして離任される先生を新聞紙面から探し,
確認していました。
今もこのシステムは変わらないと思います。
中学生の時分,新聞をきちんと(?)読んだのは,この機会くらいかもしれません😅

ただ,そろそろこのシステム変えてもいいんじゃないですか?

離任者を知る別の方法が欲しい

2021年11月現在の調査によると,月ぎめの新聞購読者は全国で約6割。
やはり,50代以上の購読者が多いようです。

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引用元:https://biz.shufoo.net/column/useful_info/15175/

このグラフと,学校現場の肌感覚はよく類似しています。むしろ,全体の6割というのは私の勤務している地域では多く感じます。
そして,50代以上の方がいらっしゃるご家庭では新聞を定期購読されているイメージです。
この調査,学校のような公的機関も含むかどうかはわかりませんが,学校や図書館も定期購読していますね。

と,まぁ,以前は新聞といえば各家庭にあり,みんな(多くの人)が情報を知る媒体として適切だったことは理解できます。
しかし,時代は変わっています。
新聞報道以外の方法で子どもたちが離任者を知る方法は無いのでしょうか。

例えば
学校から各家庭にメール等の連絡システムを活用して離任者を伝達することはあります。
確かに,これならば新聞を定期購読していなくても離任者を知ることはできます。
ただ,問題はもう1つあるのです。
それは,離任者を知るのが離任式当日の朝ということです。
私の知っている自治体は,以前は4月に入ってからの離任式でした。4月3日前後だった記憶があります。それならば,31日に発表され4月の離任式に花束や手紙も間に合うのですが,当日の朝では花束や手紙など子どもたちは準備のしようがありません。
これは,花束や手紙が欲しいから早く発表しろという話ではありません。


子どもたちの思いを汲み取る時間があまりにも少なすぎる!

という話なのです。
大人は別れを幾度も経験しており,そういう時の気持ちの整理もうまくすることができます。
しかし,子どもたちにはまだ経験が少ないのです。
自分が一番信頼していた先生が,その子にとって,学校で唯一の救いだった先生がいなくなることを知ったのが,離任式当日の朝。
その子には一体何ができるというのでしょうか。

当日知って,当日別れの言葉や思いをうまく口にしたり,手紙に表せる子どもがどれだけいるでしょう。

変わる可能性もあるから

教員は内示の段階で異動を知ります。
その時点で子どもたちに伝えられないというのはわかります。
人事は変わる可能性があるからです。
しかし,それを差し引いても,せめて「修了式」の日には伝えても良いのではないでしょうか。
春休みの残り少ない期間を子どもたちが先生との別れを惜しむ時間として過ごす。
それくらいの配慮を子どもたちにしても良いのではないでしょうか。

大人は別れることに慣れています。
人と人が出会った以上,いつかは別れがあるとどこかで感じています。
しかし,子どもたちはそうではありません。
だからこそ,子どもたちに寄り添って,子どもたちが別れを惜しむ時間,心の整理をする時間が必要だと思うのです。

個人的にこのシステムをどうにかして変えたいなと思っています。
このシステム変わらない理由は,おそらく,大人が困らないからです。
しかし,学校教育の中心は「子ども」です。大人の気持ちに寄り添うことよりも私は子どもたちの気持ちに寄り添える大人でありたいと強く願っています。

出会いの場

離任式が終わり4月になると,学校は一気に出会いの場となります。
1日からはご異動されてきた先生方がいらっしゃり,始業式には子どもたちと対面します。
出会いは大切です。
人は第一印象が大切です。異動してきた教員側もそうですが,迎える子どもたちも
どのように迎えるかでその後の印象が変わります。

始業式の朝,以前の担任が子どもたちを先導して体育館等に移動するのですが,
その際,私はいつも1つだけお願いすることがあります。
それは

出会いの場を盛大に盛り上げて欲しいということ

です。

始業式の多くのパターンは,ご異動されてきた先生方のご紹介があり,その後
子どもたちにとってもメインイベント,担任発表があります。
その際に,誰が担任であっても盛り上げて欲しいと伝えます。
例えば,こんな話をします。(体育館に移動前の教室にて)

「この後,担任の先生の発表があります。誰が担任になるかワクワクしていますか?例えば,異動してきたばかりの知らない先生が担任となることもあります。もちろん,その不安もあるとは思いますが,それは先生も同じです。
だからこそ,迎える側の君たちは盛大に迎えて欲しい。お互い,よし,頑張ろう!と思って新年度を迎えられるように,気持ちよくお互いが過ごす第一歩のためにも,誰が担任として発表されても,盛大な拍手で先生を歓迎してください。」
と。
せっかくやる気に満ちている4月。お互いが気持ちよく過ごすための最低限の努力は必要だと私は思います。

今日の別れがあるからこそ,新しい出会いがある

子どもたちも少しずつそんな風に感じられるようになってくれれば嬉しいなと思いながら,今日の離任式を迎えます。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。

それではまた😊

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