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「どちらがいいか」をやめる

こんにちは,HARuです。今日は「どちらがいいかより,どちらもいいよね,さらにお互いのいいとこ取りができたらもっといいよね」というお話。

以前の

上記の記事で

これからの教育についてお話しました。
その時にご紹介したのが上の図です。
さて,今回はこの図も活用しながら二項対立についてお話していこうと思います。

では,いってみましょう!

こちらの方が優れているもしくは大変だとという議論

いろいろな場面で聞くのが
2つのうちどちらが優れているかという話。
学校教育で言えば
デジタルかアナログか
一斉に教えるのかグループで学び合うのか
小学校か中学校か
などなど
例えば
デジタルかアナログか

子どもたちの学びにはノートと鉛筆が最適だ!
実際に手を動かして文字を書くという体験をしなければ学びは深まらない!
だからICTだのタブレットだのは必要ない。
という人や

今日本は世界から取り残されている。
それは日本の教育のデジタル化が遅れたためだ。
これからの社会においてデジタルを使えることは必須のスキル。
だからノートや鉛筆よりもタブレットの活用を推進するべきだ!
という人。

さらに
小学校か中学校か

小学校の先生は全教科の授業を教える必要がある。
小学校の先生はトレイ休憩をするほどの時間もない。
常にトラブルがあるし,休み時間は子どもと遊ぶ。
仕事は子どもたちが帰ってからしかできない。
だから小学校の先生の方が中学校の先生より大変だ。

中学校の教員は専門的な授業をしなけばならない。
それこそ教材研究に時間がかかる。
子どもたちのトラブルも複雑化し解決まで時間がかかる
さらに放課後には部活動があるから退勤時間も遅い。
だから中学校の先生の方が小学校の先生より大変だ。

こんな議論(?)が繰り返されることがあります。
このどちらかが優れているとか
どちらかが大変だとかいう話って必要ですか?
というお話。

二項対立をやめる

世の中の出来事はそんな簡単に割り切れることばかりではないはずです。
どちらが優れている
ではなく

どちらも優れている

でいいのではないでしょうか。
例えば前述のアナログとデジタルについてでも
アナログにはアナログの良さがあり
デジタルにはデジタルの良さがあります。
大人はその両方の良さを自分自身で選択しているはずです。

例えば
ある講演会を聞いているあなた。
その際にメモをとるとします。
あなたはどのような形で取りますか?
ノートに鉛筆?
タブレット?
ノートパソコンに打ち込み?
さまざまな形態があるはずなのです。
どの方法が優れているかどうかというのは
その人によって違います。
アナログの方がいい人もいれば
デジタルの方が自分に合っているという人もいるはずなのです。
今後,私たちはどちらかが優れているのではなく
どちらも優れているという考え方をしていかなければいけない時代に
きているのではないでしょうか。

良いとこどり

さらに言えば,2つの良い部分を組み合わせるという発想も必要です。
小学校か中学校,どちらの教師が大変かという問題では
どちらも大変なのです。
では,小学校で大変とされることは何かといえば
担任が全ての授業を受け持つという点ではないでしょうか。
だからこそ休憩時間がなくなり,トイレに行く暇さえ与えられないという弊害が生まれるのです。
では,教科担任制にしてはどうでしょうか。
中学校の特色である教科担任制。
当たり前ですが,このシステムを導入すれば空き時間が生まれます。
さらには,自分の苦手な教科の指導にあたる必要もなくなるのです。
それだけで教材研究の時間や授業準備の苦痛から解放されることになるのではないでしょうか。

ちなみに,私自身は国語科の教員です。
小学校には,国語科の授業に悩んでいらっしゃる先生が意外といるということを
聞いたことがあります。
国語は何を教えたらいいかわからない。
なんとなく指導書通りに進める。
そして,国語科という教科は,
日本ではあまり大切にされていないように感じます。
小学校において,各地方自治体で少しずつ教科担任制を敷いている学校もあるようです。
しかし,算数や理科の専科の話はよく聞きますが,
国語科の専科の話はまだ,あまり聞きません。
実は先生方の中には,算数や理科の指導よりも国語科の指導に困っている先生が
多くいるようです。
私のような中学校で専門的に指導しているものが小学校に行くことで
小学校の先生の負担を減らせるのではないかと思うのです。
反対に中学校では部活動が最も負担です。
なぜ負担なのかと言えば,一番の理由は
未経験のスポーツなどの部活動顧問をもたされるから
でしょう。
しかし,これも視野を広げて近隣の小学校の先生方に手伝ってもらうのはどうでしょう。
もちろん,強制ではなく指導をしたい方限定ですが
中学校だけで人材を探すよりも
間違いなくそのスポーツの指導にあたれる人がいる可能性が高くなるはずです。
専門外のものが本や動画で聞きかじった知識よりも
専門的なものが教える知識の方が子どもたちにとっても良いはずです。
このように二項対立ではなく,
お互いの良いところを生かすという教育をしていくことこそ
子どもたちのための教育を行なっていくことになるのではないでしょうか。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
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いつもお読みいただいている皆様,ほんっとうにありがとうございます。
それではまた😊

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