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子どもとの信頼関係の築き方

こんにちは,HARuです。今日は「若手のうちは子どもと心理的に距離をとって,ベテランになればなるほど子どもたちに近づいていった方がいい」というお話。

「数年前まで子どもたちが寄って来てくれたのに最近はなくて寂しい」
「子どもたちの気持ちが分からない」
「今までと同じ学級経営だとなんだかうまくいかない」

という方向けの内容となっております。おそらく,その原因はご自身の年齢と大いに関係があります。
今回は,意識して変えていくべくは変えていかないと,うまくいかない部分も多いなぁという自分なりの実感も伴っての内容となっております。

では,いってみましょう!

若いうちはあえて距離を取る

教員になりたてのころ,どの年齢の子どもたちの担任をすることになっても気をつけなければいけないことがあります。
それは,「子どもと友達になってはいけない」ということです。

あくまでも,私たちは教員。目上の者としての振る舞いが求められます。

どうしても,年齢が若い時は,子どもたちとの距離感が近くなりがちです。
もちろん,距離が近いということはいいことでもあります。

例えば
・子どもたちが寄ってきてくれる
・一緒に外遊びなど体を動かすことができる
・子どもたちの流行りを理解しやすい
・子どもたちと感性が近い

などです。
若い先生の元には子どもたちは自然と寄ってきます。
お兄さん,お姉さんの感覚なのでしょう。さらに,子どもたちと一緒に体を動かして遊ぶこともできます。これは,特に小学校ではとても大切なことです。
やはり,一緒に何かをしたという事実は,お互いの関係を強めます。一緒に外遊びをすることで,子どもたちの仲間として認めてもらいやすくなるということです。
さらに,子どもたちと感性も近いので,子どもたちの流行りを理解しやすいというメリットがあります。

少し前に「鬼滅の刃」が流行りましたが,ほとんどの子どもたちがキャラクターの名前や特徴も知る中,ベテラン教員はほとんどが一度も読んだことが無いと言っていました。
若手の先生方は,丁寧に読んだかどうかは別ですが,やはり,大まかな内容は理解していました。この辺りが,若手とベテランの大きな違いであると感じます。
年齢が上がれば上がるほど,子どもたちとのジェネレーションギャップは大きくなるものです。
そして,悲しいかな,ベテランが懸命に「鬼滅」を理解し,さも知っているように話をしたところで,子どもたちはそれを見抜く力を持っています。
ですので,無理をして子どもたちに話を合わせても,あまり意味が無いと感じます。
(もちろん,ご自身が興味関心があり,以前からその流行のものに対して詳しいのであれば,それはまた別問題です。)

ベテランになってきたら,子どもたちに近づく

先ほどの若手の話とは打って変わって,ベテランになってきたら,子どもたちに近づく努力をしましょう。もちろん身体的な距離感ではありません💦
心理的な距離の話です。

ただし,先ほども述べましたが,無理は禁物です。
自分が全く興味のないことを無理に学んでも,それは子どもとますます距離が空いてしまうだけですので,お気をつけください。
では,どうすればいいのかというと,ご自身の興味関心のある分野に,子どもたちを惹きつければ良いのです。

読書が好きならば,好きな作家や作品についての話を
星座が好きならば,夜の星空の魅力を
音楽が好きならば,音楽との語らい方を
それぞれの先生がお好きなものや趣味となさっていることに子どもたちを惹きつけることが,

教師(ベテラン)から子どもたちに近づく

の本当の意味では無いかと思います。
しかし,子どもに近づくということの重要性を理解されている方は本当に多く,ベテランの先生方を見ていると,このことをさりげなく実践されていて,さすがだなぁと思うことばかりです。
もちろん,自分自身が「マンガ・アニメ」が好きならばその話を子どもたちとすればいいのです。

大切なことは

自分が無理をしない

ということです。その無理は子どもたちに見抜かれ,話題を懸命に振っても,子どもたちから白々しい反応が返ってくるだけなのです。
そんな切ない思いをするよりも,ご自身が好きで興味があること,ご趣味となさっていることを子どもたちに伝えることが中堅〜ベテランと呼ばれる先生方の,子どもとのつながり方だといえるでしょう。

子どもとの距離を縮めるためのヒント

子どもと距離を縮めるためには,自分の好きなことを話題にすると話をしました。
それで本当に子どもたちは先生との距離を縮めてくれるのだろうか?
という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
ですが,子どもたちは私たちが考えている以上に知的好奇心にあふれています。

先生の豊富な知識や豊かな経験に基づく話は,魅力的

なのです。

あなたにとって大したことのない話でも,知らないものにとっては知的好奇心をくすぐられるような話であることが実に多くあります。自分にとって簡単なことが相手にとってはそうではないことが,世の中にあふれているものです。

あなたが興味のあることを素直に子どもたちに話しましょう

それだけで,子どもたちとの心の距離は縮まります。

「わかりやすい授業」の重要性

さらにもう一つ。授業が分かりやすいかどうかも,実は子どもたちとの距離感が近づくかどうかのポイントです。
「わかりやすい授業」といっても,先生が一斉に指導をする授業の話ではありません。
先生の豊富な知識に裏打ちされた適切な指導事項ということです。
それが一斉授業である必要はありません。
むしろ,今求められている「主体的・対話的で深い学び」を実践する必要があります。
それが出来るのも,ベテランの先生の今までの経験や知識が結びつくからこそだと私は思っています。

もし,
子どもたちと(心の)距離が離れたな
なんだか寂しいな
と感じていらっしゃるのでしたら,ぜひ,先生方の豊富な知識や経験に基づいた話を子どもたちとしてみてください。
それだけで,だいぶ子どもたちとの距離感は縮まるはずです。

一点だけ注意してほしいことがあります。
それは

自慢だけは絶対にしてはいけない

ということです。
知識をもとにお話をすることと,自慢をすることは似て非なるものです。
自慢話になった瞬間,子どもたちとの(心の)距離は一層離れていきます。

十分ご注意ください💦


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