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ワンオペを極めすぎると、夫が家にいるのが辛くなる。

 こんにちは、私は週に4日パート勤めをしながら年間261日ワンオペ育児をする1歳と3歳の娘のママです。

今回はワンオペ育児を極めた私が経験した「ワンオペ育児症候群」についてのお話です。
(ワンオペ育児症候群とは私が造った造語です。)

 まず我が家の状況について話したいと思います。
私の夫は飲食店勤務のため朝は8時に出勤し、23時ごろに帰宅します。
繁忙期になれば朝は7時出勤、夜は0時を過ぎこともしばしば…。お客さまからの指名や慢性的な人手不足が原因で休日出勤もざらにあります。

 私の両親、夫の両親ともに遠方に住んでいるため日常的に援助を受けることはできません。

 なので平日休日問わず、必然的に朝から寝かしつけまで2人の娘の世話は私がすることになります。

 そんなワンオペ育児を極めた私が陥った、その名も「ワンオペ症候群」について話していきたいと思います。

 ワンオペ育児症候群とは、ワンオペ育児をしている親が感じる心理的状況から起こる感情や行動の総称を表します。 

 ワンオペ症候群には、4つの段階があります。初期、中期、後期、終末期の4段階です。ひとつずつ説明していきます。

 初期に起こる主な心理的状況は「焦り」です。ひとりで全ての家事育児をこなさなければならないという気持ちから発生します。
 ひとりで「あれもしなくちゃ」「これもしなくちゃ」という焦りがこころの余裕を失くしていきます。結果としてイライラしたり子どもを急かすような行動をとってしてしまいます。

 この時期の対処方法は手伝いに来れる親や兄弟姉妹がいる場合は来てもらう、家事代行を依頼する、家電に頼ることが挙げられます。

 中期に起こる主な心理的状況は「怒り」です。
家事育児はふたりのことなのに、全て自分ですることになるため、「もっと家の事してよ!」とパートナーに対しての怒りの気持ちが発生します。
また私の大変さを分かってほしいという思いからパートナーへの当たりがきつくなることもあります。
 
こうなる前にパートナーとよく話し会い、役割分担を決められるといいですね。

 そして、初期・中期あたりでワンオペ育児の便利グッズを調べて買ってみたり、ライフハックを検索する行動が増えます。SNS中毒になることやグッズを買いすぎることによる散財も注意する時期です。

 後期の症状は「抑うつ」「悲しみ」です。
 この頃になるとワンオペ育児にだいぶ慣れ生活にも余裕が出てきますが、ワンオペ育児によって蓄積された日常の疲れから憂鬱な気持ちになったり気分が落ち込んだりすることがあります。

 また、後期に進行する前にパートナーとよく話し合いができれば良いのですが、そうでない場合「自分の大変さを理解してくれない‥」等悲しみの感情にさいなまれ、パートナーへの諦めの気持ちが出てきます。

 終末期の症状は、いよいよ「夫が家にいることが辛い」です。
 今日はお父さんがいるから、と子どもたちのテンションが上がりなかなか寝付いてくれない、たまにしか育児に参加していない夫が「ちゃんと歯ブラシできるのか」や「お風呂上がりの保湿剤はちゃんと塗ってくれるのか」と余計な心配をすることになる、など自分と子どもで完結していた世界に夫が入ってくることによって、ワンオペ育児で整っていた生活リズム・心のリズムが崩れます。

 たまにしかいない夫が家にいることで余計な家事育児・心配ごとが増え、「夫が家にいることが辛い」状況になるわけです。

 私も終末期の症状まで進行してしまい夫が家にいることが辛い時期がありました。今でもたまにそうですが、月に1回や週に1回程度なら「今日はお父さんがいるから特別な日」と割りきることができますが、週に2回以上になるといつもと違うリズムに私が疲れたりイライラしてしまいます。

 ワンオペ育児は担っている親の心身共に負担になる以外にも、常にイライラしている親が同じ空間にいる、甘えたいときに甘えられない状況があるなど子どもにも大きな影響があります。

 また片親だけで育児をしている姿を子どもに見せることで、育児はそういうものだと思わせてしまうことに繋がります。これでは日本の性別役割分業の意識はいつまでたっても改善されません。

 ワンオペ育児の諸々の問題は初期・中期の段階で解消できることは多いかなと思います。

 我が家の場合は、仕事帰りの夫に洗濯物を畳むことを任せたり、朝ごはんか晩ごはんを一品作っといてもらうことで私のワンオペ育児はだいぶ楽になりました。

 あとたまには普段ワンオペ育児を担っている側が1日ないし2日ほど家を開けて普段ワンオペ育児を担っていない方に全てを任せてみるのもいいかもしれません。



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