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すずめの戸締まりを観た。2022.12.17

草太さんに目を奪われた。
草太さんというのは、日本各地にある扉が開いてしまった時にその扉を閉じることを任務としている閉じ師を生業としている大学生だ。
公開日から三日後に運良く休日だった。わくわくとした気持ちで、映画館へ向かった。
この映画は、公開前に制作側から注意喚起がされていた。「地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音が流れるシーン」があるとのこと。
どのくらいそのシーンがあるのか、あってもそんなではないんじゃないか。
そう思っていた私は、初めから驚いた。ほぼ全てに、東日本大震災やその他の災害を彷彿とさせるシーンがあったからだった。
また、緊急地震速報の警報音もたくさん流れた。大きな災害に遭っていない私でもあの頃の不安な気持ちが蘇ってきた。
これは、実際に東日本大震災やその他の災害に遭った当事者は観られない、または観たとしてもその当時を思い出してつらい気持ちになるのではないかと思った。
今週の月曜のクローズアップ現代で、実際に家族を震災で失った父親と娘が映画を観ての感想を話していた。
娘は一緒に観に行った友達に、今まで言えなかった震災で家族を亡くしたことを話せて、共感してくれたことが嬉しかったと言っていた。
しかし、父親は震災を映画の題材に使われたことにわだかまりがあるようだった。
出演していた新海誠監督は、当事者の映像を見て、やはり重く受け止めたようだった。
私はこの映画があることで、東日本大震災やその他の災害を振り返ることにつながるし、知らない世代が知るきっかけにもなっていいのではないかと思った。
 


一昨年、すずめの戸締まりを観てから、文章講座で書いた文章を記事にしました。

本日、21時から地上波初放送です。
あれから1年半経って、どんなことを思うか、自分でも楽しみです。

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