【読書記録】No.12 突き抜けるまで問い続けろ 〜巨大スタートアップ「ビジョナル」挫折と奮闘、成長の奇跡〜

【タイトル】
突き抜けるまで問い続けろ 〜巨大スタートアップ「ビジョナル」挫折と奮闘、成長の奇跡〜
【著者】
岩瀬 大輔

【印象に残った文章】

人生を客観的に一つのストーリーとして見ている自分がいる。死ぬ間際になって全部振り返るとしたら、意図的に面白いことをしていかないと盛り上がらない。合理性を越えないと人生は面白くならない。
心の壁を乗り越えるには、決断をネタにするしかない。こんなことやったら後で絶対に面白い。そんな発想が自分の背中を押してくれる。むしろ「失敗はおいしい」。
うまくいっているビジネス、成功している事業には必ず理由がある。それが何か探り当てるところから始めろ。徹底的に調べて掘り下げて、その本質を見つけ出せ。
基本的に合理的に物事を判断するが、その合理性を超えないと人生は面白くない。
課題発見力こそ、企業の競争力である。
どんな小さなことでも仮説をつくり、検証する作業が仕事の本質。
「仮説を立てる」とは、長らくその業界が従ってきたルールを疑う行為でもある。当然、最初は周囲から浮き、バカにされることもある。だがそれが理にかなったルールであれば、やばてみんなも真似するようになる。最終的にはそれが正しいルールになっていく。
事業づくりの出発点は、自分が解決したい課題の本質を見つけるところからだ。
「執念深さ」「手堅さ」「青くささ」
絶えず物事を俯瞰的に見て、外してはいけない要素要点を確認していくのが大切な作業
楽天:三木谷浩史「それは世界を変える問いか」
課題は無数にある。問題は、そこからどれを自分の課題として選ぶかだ。それはどれだけの人の課題を解決するのか。事業である以上、社会にインパクトを与え、世界を変えるようなスケールの大きい問いに向き合わなければ意味がない。
「なぜこの課題がまだ存在しているのか」考えているアイデアなんて、既に何万人もが考えている。それなのに、なぜ今もその課題が解決されずに存在しているのか。業界の構造や歴史を徹底的に分析しろ。
世の中に不可能があるとしたら、それは自分がそう思っているからだ。
日本では長時間働くことが当たり前だが、その割には価値を生み出していない。
がむしゃらに頑張れば、この世に不可能はない
自分の考えだけでなく、相手の立場に立ち、その事情を勘案できる包容力がリーダーには求められる。相手の話を聞き、求めているものに応える力も、人を巻き込むには不可欠な条件。
一般に人は、「合理」と「情理」という2種類の思考を備えている。
企業向けサービスを拡大するための最大の課題は、「現状を変えたくない」という人間らしい意識をどのように変えるか、という問題に行き着く。
何をやらないかを決めないと、欲が出る。効率を上げるためには、やることと同じようにやらないことを決めることも重要だ。
人が我慢できるのは3ヶ月まで
人間にしかできない営業とは何か。それは問いを突き詰めていく作業。営業と顧客の関係を超えた、仲間のような感覚を持つことができるか。そう考えると営業ほどクリエイティブな仕事はない。
企業ブランドとは、経営者の意識を映す鏡である。
挑戦によって得た知見は次の挑戦につながる。だから、全ての朝鮮に無駄はない。
これまでの会社の競争力といえば、優れた技術や資本力を指していた。だが、これからの社会では個人の根源的な思いや好奇心がより重要な要素になってくる。
事業をつくり、組織を動かして経営するには、実は「自分の内面」を正しく理解することが不可欠になってくる。自分を深く理解できるようになると、他者とのコミュニケーションも破綻しなくなる。たとえ仲間と意見が割れても決定的な亀裂には至らない。自分が間違っていたことを認められるからだ。
自分の強さ、弱さ、好みなどを客観的に理解し、自分は何者かを理解した上で日々の意思決定をしていくこと。これこそ、これからのリーダーに求められる重要な能力である。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。
物事を突き動かすのは、実はロジックではなく、自分のうちに秘めた感情だ。その思いを認識し、溢れ出てくる感情の裏に潜む自分の意志を自覚することこそ、「問いを立てる力」の本質である。
問いを解決する時代から、問いを立てる時代
自分の意識次第で変化はいくらでも起こせる。
取り組む課題が大きいほど、壁に突き当たり、頓挫の危機に見舞われる可能性が高い。このとき、あきらめる人とあきらめない人を分けるのは、「内なる問い」の存在。自分から心から解決したい課題なのか、そして覚悟があるかが問われる。
日本の会社では、組織の中で失敗しないよう、上司の逆鱗に触れないよう、社内政治に迎合していくことが幸せに繋がるというインセンティブ構造が、今なお根強く残っている。しかしこうした仕組みが主流となる時代は間も無く終わる。

ネクスト
・そんなことまでやる?という部分まで追求する。
・価値のあることを正しくやる。
・課題を探すのではなく、課題のセンターピンを探す。
・「内なる問い」と「外向きの問い」の合致点を探す。
・時間を忘れるくらい熱中するもの、そのことを考え出したら楽しくて仕方のないようなことを思い出し、エネルギーに変える。

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