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都合が良いと直感的に感じることには気をつけた方が良い理由

大抵の人は楽しいとか心地良いなど、
自分にとって都合が良い物事や情報を、
好んで取り入れていく傾向にあります。

わざわざ不快になるようなものとかつまらないものに時間を割いて、
ストレスが溜まるような状況に自分を追い込む必要もないので、
それが悪いことであると言うつもりはありません。

ただ、1つだけ気をつけたいのは自分にとって都合が良いとは、
基本的には現状維持をするためのものであるということ。

というのも、直感など物事の是非を瞬時に判断するものは、
無意識の思考によっておこなわれるものであり、
無意識は現状維持が最適だと考える傾向にあるからです。

人の意識はじっくり深く考えることには向いてますが、
短期間で物事を判別することには向いてないので、
第一印象は無意識が判断している。

じゃあ無意識がどうやって判断してるのかというと、
過去の経験とか今持っている知識とかを元に、
人の生来的な特徴を含めたシステムで自動的に判断しています。

つまり、現状の自分の能力の範囲内で、
楽しいとか心地良いと感じられるものを、
無意識は取り入れているというわけですね。

範囲の外にある物事はシステムで自動的に処理するのが難しいために、
無意識はそういった状況に直面したくないと基本的には考える。

現状の環境に留まっていたいのです。

とはいえ、現状維持が悪いというわけではないのですが、
それが自分以外の要因で崩れる可能性があることは、
意識しておく必要がある。

例えば毎日が幸せを感じて仕事や人間関係も良好で、
しかもそれが人生最後の時まで続くと確約されている。

であるなら現状をわざわざ変える必要はないでしょうが、
実際にはそんな状況はほぼありえない。

自分が関係してない全く別のところで起きた出来事が、
巡り巡って自分の環境や人間関係などを激変させて、
それまでとは全く違う状況を作り出すこともある。

そういったものにうまく変化適応できなければ
それに伴ったマイナスの結果を引き寄せることもあります。

ですから、人は変化成長していくのが大事だと思っていて、
変化成長は自分の能力の範囲外の物事に触れることでしかおきない。

つまり、先に話した無意識が不快だとかつまらないなどと感じたもの、
範囲外の要素が変化成長するうえでは必要なのですね。

なので、もし自分に変化成長が大事だと考えていて、
そのためにきちんと行動していきたいのであれば、
都合が良いと感じた物事には気をつけてみてください。

それは現状を維持したいという無意識の判断であって、
変化成長したいという意識とは反するものである可能性が高いからです。

最初に話したように都合の良いものが悪いわけではない、
ただ時には都合の悪いものでも必要であれば意識的に取り入れる。

そういう考え方が実践できるようになると、
自分を変化成長させていくことが容易になる。

どんな環境の変化などにもうまく適応できますし、
新しい何かを始めようと思ったときにも、
最善の行動をとっていくことができますよ。


では、今回はここまでです。

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