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人の脳は物事をストーリーで考える

脳科学などの研究の進歩によって人の脳は、
物事をストーリーで考える傾向があることが、
明るみになってきました。

より正確には因果関係を中心に物事を捉える傾向があり、
原因と結果が表面的にでも繋がってるように思えると、
それを受け入れ意思決定に反映してしまいやすいのです。

例えばある時に公共のマナーを守らない赤の他人を見たとしたら、
大抵の人はその人がどんな人間なのかを知らないにも関わらず、
悪い印象を抱いてしまうでしょう。

これは、マナーを守らないというその時点での要因を原因にして、
その赤の他人のマイナスなストーリーを脳が生み出してしまうからです。

育ちが悪いとか他人のことを考えられないとかですね。

こんな感じで人は様々な要素から何かしらのストーリーを生み出していて、
最終的に何を選ぶか決めて意思決定に反映させる傾向があります。

ちなみに、人は物事に意味や理屈をつけたがる傾向があると、
昔から言われてきました。

これは、そうしないとストーリーを生み出せないためです。

偶然とか意味がないではストーリーが成立しないので、
何かしら意味なり理屈なりをこじつけでも生み出して、
それをストーリーに採用する傾向がある。

そうすることで物事をはっきり捉えることができて、
判断などに迷いがなくなるのです。

ただ、迷いがなくなるからといってそれが最善かどうかは別で、
むしろストーリーを作り出し選ぶ傾向は人の判断力を鈍らせます。

大抵の物事は1つのストーリーで説明できるほど、
単純な構造をしてないからです。

先に公共のマナーを守らない人を悪く捉えがちな話をしましたが、
例えばこの人の身内が病気とかで危険な状態にあり、
病院に急いでいてマナーにまで気を使う余裕がなかった。

そういう要素が裏に隠れていたとしたらどうでしょう?

そのことを知れば生み出されるストーリーも変わるかもしれませんが、
人はあくまでも自身が見、知ることのできる要素でしか、
ストーリを生み出すことができません。

つまり、何となく説得力のあるストーリーだったとしても、
実際にそれがどれだけ現実を反映しているかといえば、
大抵の場合はほんの一部でしかない。

そのほんの一部のストーリーを元にして意思決定などをすれば、
間違った判断をしてしまう可能性が高まるのです。

ですから、もし何かしら説得力あるストーリーを作り出したり、
あるいは誰かから聞いたりしてもそれを頭から鵜呑みにせず、
意思決定を保留にしてまずは情報を集めたりとかしてみてください。

最初に話しましたが人は脳の機能として、
ストーリーを生み出し受け入れやすい傾向がある。

きちんと意識してないと安易なストーリーに飛びついて、
取り返しのつかない失敗をしてしまったりすることもあります。

なので、どんなストーリーを生み出しやすいか、
受け入れやすいかをきちんと把握する。

そうすることで最善の意思決定をしやすくなるので、
ぜひやってみてほしいと思います。


では、今回はここまでです。

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