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計画された偶発性理論 -Youtuberにみる成功の秘訣-

毎日ブログ 149日目(2020/7/26)

今や世の中のインフラにもなったYouTube。私もたまにですが観ていますし、実は前職の業務の一環で1分程度の動画を何本か編集して上げていました。

また仲間内のキャリコンにもYouTubeで動画を配信して公開している方も多く、今やYouTubeに動画をアップしている方は、かなりの人数になっているのではないでしょうか?

YouTuberと呼ばれる方々

Google社がYoutubeを始めたのが2005年4月。あれから15年。すっかり世の中は様変わりしました。先にも書いたように今や世の中のインフラとなっていて、多くの方が作る・観るという形で携わっています。

作る、と言ってもその広告収入で食べていけるのは2,000人程度(2019年度)と言われています。

一部には「ウケるためには何でもやる」的な強引さで逮捕にまで至る方もいるようですが… しかも拘留が解けたらそれをネタにしてしまいますし…

CSR(企業の社会的責任)に関しては今まで何回か書いてきていますが、

Youtuberに関しても、
「そのような困った方の動画は観ない」
というような不買運動って意外にない様なんですね。興味本位で観てしまい、その方たちをもうけさせてしまう、というますますエスカレートする悪循環もみられます。
まあ、これはGoogle社の運営管理の問題と観る側の問題です。

話がズレました^^;
先の様な迷惑Youtuberはごく一部ですね。

Youtuberとして有名なのが、HIKAKIN氏・はじめしゃちょー氏・ラファエル氏・ヒカル氏あたりが私の耳にも聞こえてくるくらい有名な方々だと思います。もちろん他にも多くの方がいらっしゃいますが、みなさんは度の方がお勧めですか?。

この方たちは何故売れたのでしょうか?

もちろん観る側にとって面白かったからです。動画の内容・話し方・表情・しぐさ・編集・効果。これらが複合的に皆さん個人個人にとって「面白かったから」です。

Youtubeは基本的に娯楽性の強いメディアだと思います。娯楽とは程遠い真面目な動画も多数ありますが、「不特定多数」の視聴者に届けるなら、娯楽要素は不可欠なのだと思います。

今回はそのYoutuberの、特に初期の皆さんに焦点を当ててみようと思います。

初期のYoutuberはイノベーター

そもそも先に挙げた、Youtuberと言えば、で挙げられた方たちはイノベーターです。革新者ですね。

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とは言えこの場合、実際にイノベーションを起こす方(例えばスティーブ・ジョブズ氏は有名な例です)の意味とは異なります。

先のイノベーターとはマーケティング理論で言われる、
「冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人」
であり、市場全体のたった2.5%と言われる方たちです。
アップル社からiPhoneが発売された際に「まだスマートフォンなんて言葉もないのに購入した方々」を言います。

併せて説明しておくと、イノベーターの他に、

アーリーアダプター
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。市場全体の13.5%。
アーリーマジョリティ
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。ブリッジピープルとも呼ばれる。市場全体の34.0%。
レイトマジョリティ
比較的懐疑的な人。周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。フォロワーズとも呼ばれる。市場全体の34.0%。
ラガード
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。イノベーションが伝統になるまで採用しない。伝統主義者とも訳される。市場全体の16.0%。

と続きます。全部で5段階に分けて考えられます。

これは個人の興味に絡んできますので、イノベーターはあらゆることにイノベーターではありません。

ただ、初期のYoutuberは、Youtubeという新しい媒体に可能性を感じ、その冒険心で乗り込んでいったのです。


副業からスタート

それでも多くのYoutuberも最初からYoutubeだけで生計を立てらた訳でもないのでしょう。本業の空いた時間に、休日に撮影し夜間に編集するなど、副業的に活動されてきたいと思います。

日本は2018年になってやっと「副業解禁」の動きが始まりました。厚生労働省の「モデル就業規則」が変更されたことを受け、各社が解禁に動き出しました。

企業の現状としては「情報漏洩」などに繋がるのではないか、という理由で解禁を渋ったり、「同業他社(同じ業界)」に対する副業は禁止、または許可制を設定しているところも多い様です。

Youtuberたちは副業が解禁される遥かに前から、時にこっそりと、時に堂々と副業として初めて来たと思われます。

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どうすれば視聴者の興味を引くのか、
どうすれば再生回数を増やせるのか。

本業の傍らで、少ない空いた時間で、その目標に対し分析して実行してきたのです。その過程で先の困った方向に行ってしまった方も少なからずいるのですが…

計画された偶発性理論

キャリア理論の中に「プランドハップンスタンスセオリー」と言う考えがあります。
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱されたものですが、簡単に要約すれば

「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」とし、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを良いものにしていこう

となります。

必要なのは5つ。
好奇心:たえず新しい学習の機会を模索し続けること。
持続性:失敗に屈せず、努力し続けること。
楽観性:新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること。
柔軟性:こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること。
冒険心:結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

Youtuberの方々は新しいYoutubeという媒体に対する好奇心柔軟かつ楽観的に捉え、冒険心で行動し、持続してきたのですね。

ここでも冒険心が出てきました。
新しい事をすることはリスクも考えてしまいがちです。しかしこれを冒険心で乗り越えた時、自分の未来が切り開かれるのかも知れません。


今回は題材としてYoutuberno方々をピックアップさせていただいていますが、実際には皆さんも同じです。
新しい物に興味を持ち取り入れるイノベーターであれとは言いませんが、アーリーアダプターとして興味と共に観察した上で、良ければ取り入れる柔軟性があれば、様々な難局が起きても乗り越えていきやすくなります。

楽観的に、ポジティブに、人生を愉しみましょう。
ひょっとしたら新しい自分に出会えるかもしれませんね^^


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