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#245 夫のパンツを履いている


このタイトルにはメタファーなど隠れていない。文字そのままの話、
私は毎日夫のパンツを履いている


私が夫のパンツを履いていることはこれを読んだ人以外誰も知らない。(ならば何故書く⁉️) 
これを書くのには理由がある。

きっかけは夫が買ったパンツが微妙にきつめ、『comfortable』でなかったことだ。夫がくだんのボクサーパンツ(トランクスともいうが、デカパンではない)を差し出しながら「ミズカが履いてみるか?」と言ったのだ。
見るとそれは伸縮する生地なのだろうか、思ったより小さく見える。これがブリーフであったなら当然見向きもしなかっただろうし、ブリーフのように前が開いていてもNGだっただろう。
見たところ嫌悪するような要素はない。

ちょっとしたノリで履いてみたところ‥‥

なんと、女性用のボクサーショーツよりも長めなレッグ部分がもれなく包んでくれる。限りなく100%に近いコットン素材で無駄な装飾もない。
私はというと、ここ数年お腹周りがぽわわんとしてきたのが絶妙によい。何がよいかというと、男性用下着の正面あたりに作られた『ゆとり』がある。このカーブに自分のカーブが違和感ないくらいにはフィットするのだ。包容力とも呼べるかもしれない。(お腹がペタンコだった時にはきっとうまくいってなかった。ラッキー)

よく下着の線がみえないようにゴムとか縫い目とかを極力出さない『切りっぱなし』みたいな賢い下着があるが、私も出かける日は自然とそういう下着を選んでいた。だが、ボクサーパンツなら裾が脚に来るので、お尻あたりに見えてしまう線がそもそもできないのだ。
この問題がこれほどあっけなく解決してしまうなんて‥‥
私にとって、女性用下着にはなかった、締め付けなしで包容力があり、線がアウターに響かない夫のパンツは『一番先に手が出る』下着になった。

それからというもの、夫にとって100%の履き心地ではないボクサーパンツが全て、私の引き出しに移動した。
最近も夫が注文したパンツ(Mサイズ)が届いてみるとわずかにキツイという。それはすぐさま私のものとなり、自分はLサイズを注文し直した。それで私たちは同じパンツのサイズ違いを履いている。洗った後もパッと見ではわからず、サイズ表記を確認してたたみ分けていて、ちょっと楽しい。

履き心地だけではない。
なんだか、夫のパンツを履いているという自意識が自分を強気にさせてくれる。ちょっと言うなら
「なめんなよ。オイラは夫のパンツを履いてるんだぜ」的な気持ちになるのだ。
こんなことでイキがられても相手も堪ったものじゃない💦でも気持ちが大きくなるのはなんでだかわからないけど本当だ。

一番いいのは
それは私しか知らないってことなのだ。



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