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意地でも毒親から離れようマニュアル

すごく無茶苦茶なタイトル。どうも、心鏡の湖です。
毒親から離れたくありませんか? つらいですもんね。

ということで、毒親から離れた心鏡の湖が、「毒親から離れるための流れ」を考えてみようと思います。以下のマニュアルは実体験をもとに記述していますが、全員がこのマニュアルに適しているとは限りません。また、極論です。生き残るためにズバズバと言います。


毒親に関して

まず、毒親とは何か。

一般的には「子どもの毒になる親」のことを略して「毒親」と呼んでいます。毒親は、過干渉や過保護、過度な支配・管理、価値観の押し付けなどによって子どもに悪い影響を及ぼしてしまいます。

https://best-legal.jp/toxic-parent-44435/

簡単に言えば、親がクソだと思えば、その親は毒親です。それで十分です。

前提として

意地でも引っ越したい人であることが前提です。(毒親でも別に引っ越したくないなら、うまいこと順応してください。それも全然あります)

それから、注意点をいくつか。

ひとり暮らしをするにしても、それ相応の問題があります。例えば、ひとり暮らしをすることで、実家にいたときよりも経済面で苦しくなる可能性があ
ります。

あくまで筆者の実体験に基づいたマニュアルであるため、このマニュアルが全員に当てはまるとは限りません。毒親のタイプによっては、以下のマニュアルが遂行できない可能性があります。

そして、残念なことに、以下のマニュアルでは毒親とまったく干渉しないで遂行することはできません。多少は干渉します。マニュアルを遂行するにあたって、様々な問題やトラブルが発生するとは思いますが、気合いで乗り切りましょう。結局は気合いです。

マニュアルがどうにもならんというときは先ほどの参考ページが法律事務所なんで、そこで相談してみてはいかがでしょうか。

また、マニュアルによって生じた如何なるトラブルにおいて、筆者は一切の責任を負わないものとします。

自分が体験したステップ

  1. 引っ越す(県営住宅の申し込み)

  2. 生活保護の申請

  3. 生活保護の開始

ここまで来てようやく毒親から離れることができたわけです。その間に紆余曲折ありましたが、直接的なステップはこれでした。

ステップ1 引っ越す

まずは引っ越します。引っ越さないことには生活保護が申請できません。働いていて安定した収入があればどうぞ引っ越してください。以下は安定した収入がない人への対処法です。とはいえ、あらかじめ敷金(家賃の3か月分)が必要にはなりますが! ここが引っ越しできるかできないかの最重要課題です。

県営住宅の申し込みが私にとってのターニングポイントとなりました。同時に、これ以外に数年間やってきたことはほとんど無駄でした。

まず、県営住宅(公営住宅)の申し込みをします。入居資格がありますが、よほどのことがなければまずは問題ないと思います。場所はいろいろとありますが、原則として駅から近い物件を選ぶのがいいでしょう。生活保護では自家用車の所持は原則として認められないため、交通の足がどうしても必要になります。

それから、県営住宅の応募には定期募集のほかに随時募集があります。筆者は随時募集のほうで申し込みをしました。そのため抽選がありませんでした。少しでも可能性を高めたいのであれば随時募集の申し込みをおすすめします。定期募集で外してしまうと3か月分の空白ができてしまうので。

また、引っ越しをするにあたり、引っ越し業者を利用できればいいのですが、筆者の場合は自力で家具を運びました。そこでどうしても親との干渉はありました。

ステップ2 生活保護の申請

引っ越してすぐに生活保護の申請をします。原則として扶養照会は避けられません。

ステップ3 生活保護の開始

生活保護が開始となって、ようやく一段落とはなります。しかしながら、生活の家具がなかったりといろいろな問題が浮上し、引っ越してもなお、親との干渉は継続します。ごく通常の毒親であれば完全に離れることはできないものです。これは心の持ちようでどうにかします。環境が離れてしまえば干渉が減り、実家で過ごしていたときよりも親は優しくなりました。(毒親ってそういうところあるんすわ)

筆者の場合、電子レンジや電気ケトル、洗濯機などを親に購入してもらいました。「そんなん毒親じゃねえだろ」と思う人もいるかとは思いますが、それでも毒親なんです。

サブとなるステップ

上記が基本的なステップです。問題になるのはお金です。お金がないことはわかっています。ここで、確実ではありませんが、引っ越しの成功確率を上げる方法を書いておきます。

障害者手帳と障害年金

筆者は精神障害3級と障害厚生年金3級を持ってはいますが、前提として狙って受け取れるものではありません。それに生活保護が始まったら意味がなくなりますから。毒親である場合、自分にも精神疾患などの問題を抱えているものです。逆に抱えていないほうがおかしいです。そういうことで、精神障害者手帳を得るために精神科に通えるならば通いましょう。レビューは気にしない。

うつ病や適応障害、場合によっては発達障害と診断される可能性があるでしょう。そうなれば障害者手帳の3級くらいは取得できます。仮に3級が受け取れなくても抗うつ剤や睡眠導入剤など、薬物療法で生活が安定するかもしれません。

さらに可能性があるならば障害年金を得られるかもしれません。ただこれは曲者で、労働で精神疾患が悪化したと証明できれば障害厚生年金となり3級で給付されますが、働いたことがなければ障害基礎年金となって2級にならないと給付されません。そのため、狙って受け取れるものではないです。手続きがかなり煩雑ですし。ですが、司法書士を介さなくてもできます。司法書士を介してしまうと数か月分を報酬金として取られてしまうので、あまりおススメはしないです。

障害年金が通ればそのお金で敷金を払うことができ、引っ越しをするための流れを円滑にすることができるというわけです。そもそも、説明会のときに敷金が払えないと元も子もないですが。

就労継続支援A型

障害者手帳をどうにか取得できれば、就労継続支援A型を利用することで最低限の資金を得ることができます。なぜ就労継続支援A型をサブステップにしているのかというと、一般就労よりもハードルが低いからです。それなのに最低賃金が保証されているのだから、アルバイトをやるのが馬鹿馬鹿しくなります。というより、アルバイトすらできない状態にあるわけですからね。引っ越しのための賃金を得るためなので、就労継続支援A型ではやる気で切り抜けます。毒親から離れられる時間だと思えば少しはマシなんじゃないですかね。

ちなみに、障害者雇用という手段もありますが、ほとんど健常者と同じ仕事をやらされる上に、いまいち事業者側が障害者への理解がないことが多いため、あまりオススメはしないです。就労継続支援A型が家から遠い場合や昼夜逆転の状態で朝に起きるのが難しい場合にやむなく選ぶ形です。

直接的な解決にならないこと

残念ながら毒親から離れるにあたり、直接的な解決にならないこともたくさん存在します。これはあきれるほどに多いです。

実家にいる状態で生活保護を申請しようとする

これができません。そのため引っ越しをして世帯分離を先にする必要があるんです。実家にいる状態では申請しても弾かれます。水際作戦が問題になっていますが、申請者側の不備がほとんどです。

社会福祉協議会(生活困窮者自立支援制度)の利用

県営住宅に引っ越すというアプローチが提案されないので無駄です。返済能力がないため生活福祉資金も受け取れません。(生活困窮者のみが利用できる制度なのに、返済能力が全くない場合に融資を受けられないって、何のためにあるんだ……?)

就労継続支援B型

こちらも工賃が低すぎてなめ腐っているため、就労継続支援A型に進んだほうがいいです。

警察に相談する

民事不介入の原則によってまともに取り合ってもらえません。あっても口頭注意で終わります。これをやると余計に親との関係が悪くなる可能性があるため、素直に資金集めに勤しみましょう。

ソーシャルワーカーに相談する

自宅をシェルターに改造しているソーシャルワーカーに相談したことがありますが、特にどうにもなりませんでした。1日だけシェルターを使ったことはありますがね。

役所の人間と相談する

引っ越していない状態で役所の人間(福祉課、なお、福祉事務所ではない)と相談しても進展しなかった上にトラブルを起こして、1年近く役所に行けなかった時期がありました。(親と相談って、できないからてめえに相談しているんだろうが!)

もやい

電話で話をしただけ。あの有名なもやいですら、まともな相談にならないんだ。恐ろしいよ。

よりそいホットラインなどの電話やチャット

つながらねえ! 通話料かかる! ググればわかる情報! 無駄!!

党事務所に相談する

よほど切羽詰まった状況だったのか、日本共産党の委員会事務所で相談したこともあります。(すげえ行動力だな)ですが、効果的な進展は得られませんでした。なんせ与党じゃないから何もできないよね。もちろん現行与党である自民党や公明党に相談しても何もできないでしょうけどね。

どうしてつらい思いをしなくちゃならないんだ!

上記のアクションが取れない人に対して送る雑談。

元体験者として、その理不尽さ、お察しします。

あのね、役所の対応があまりにもひどかったもんだからさ、毒親よりひどい人間っているんだなって思ったよね。実際、毒親よりもひどいなと思う人間って結構いたんだ。中学校の先生とか、正社員として働いていたときの課長とか、何なら職業訓練の講師であっても、毒親よりもひどい状態にあった。

生活保護を受けて半年近い筆者がいまこうしてこの記事を書いているけど、毒親はもちろん毒親だしひどいんだけど、まだどうにかなる感じなんだった。生活保護を受けて数か月はケースワーカーのほうがひどくて、実家に戻りたいと思った。実際に戻れると思った。けど、戻れなかった。実家は自営業なんだけど、そこで働けないんだったら帰ってくるな、なんてさ。

いま、部屋にエアコンないんだぜ? 買えないしな。去年なんて熱中症で労災になって、1日でアルバイト辞めた人間なんだぜ? やべえよな。上限5万円の補助があってもさ、買えねえよと。中古でも多少は生活扶助から払うことになるけど、その余裕すらねえよと。

あまりにもひどいもんだからさ。そんなことを考えていたら、毒親の毒は少なくとも致死毒ではないんだなって思ったよ。死ぬほどのことではないんだなって。自分、パニック症を持っていて実際に何回も救急搬送されたことあるけど、なんだかんだ生きているんだよな。不思議なもんでさ。うつ病もあるし、ASDやADHDもある。つらい、けど、生きている。なかなか図太いんだなって。どんな状況であっても生きることはできるんだ。まあ、それ以上のことはないから相当な虚無になるんだけど。マズローの欲求5段階説における最下層、生理的欲求だけ満たされている状態。毒親であっても、生活保護であっても、この生理的欲求は満たされる。だからこそ生きていられるのだとね。

それに、いまはインターネットがある。ネットがなかったら、この記事を見ていないわけでしょ? ようつべがあって、最近ではMisskeyとかもあるんだ。そう考えると、生理的欲求にちょっとだけ毛が生えた程度の要素はあるんだよね。でも、そのちょっとした要素が自分や今読んでいる人にとっては相当な恩恵であり幸福になっていると思うんだ。仮にリアルでの人間関係が絶望的でも、Misskeyでは、ひとりくらいは優しい人間がいるかもしれないね。自分は、ちょっと優しくはなれないかもだが。(おいおい) いやいや、優しくないなら、こんな記事を書いて、毒親に苦しんでいる人に対してマニュアルを書こうだなんて思わないか。

まあ、何が言いたいかっていうと、心の拠り所があるといいよねってこと。こんなふざけた世界なのだから、何か癒しがないとやっていけないわ。どんどん癒しを求めていこう。人間不信でも、どれだけ精神を病んでいても、ネットはどこかで受け入れてくれるからね。

おすすめの本

毒親が直接的な内容の本は読んでいてつらくなるから非推奨!! だけど比較的実用的なものをピックアップ。

レジリエンスに関する本。何かと困難が多いもんだから、読んでおくとダメージを抑えられるかもね。図解があるから読みやすい。

メンタルクリニックの診察だけでは時間がなくて厳しいが、認知行動療法というものがある。毒親はほぼ確実に認知のゆがみが発生しているから、自分だけでも認知のゆがみを正して、不安な感情を軽くしよう。

精神科について知らないことが書かれている。もっと早く気づきたかったこととかあるから。

人間関係の悩みは昔もあったし、今もあるし、これからもある。仏教の教えを少しだけ学んでいると、毒親は無理でも(実際無理)、他のところで改善できるかもしれない。少なくとも自分は改善できる。

以上。

どうか、毒親から離れられますように。
心鏡の湖

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