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心鏡の湖 詩集『魚の骨が刺さりまして』

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心鏡の湖の詩をぶっ込むだけのマガジン。俳句を含みます。
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2024年5月の記事一覧

今日の詩 想い

想い言葉なんて淀みばかりで、嘘でも欺瞞でも、いくらでも誤魔化せてしまう。 だから、手紙に押し花を添える。 そんなわたしでありたかった。 心鏡の湖 まさかの過去形。白百合の花を持ったおばあさんを見て詩を書きたいと思いました。言葉だけでは伝わらないことがあるものです。しっかり書けばいいということではなく、心の底から表現するには言葉など軽すぎて信用に足らないのです。でも実際に手紙に押し花なんて高貴なことをできる男が2024年にいるものか、ということですね。心鏡の湖はできませ

昨日の詩

ここにいる ここにいるわたし どうも不機嫌で ここにいるわたし 不安だらけ 暗い部屋で真っ白い光を浴び、いまここにいる めまぐるしい早さで流れる時間に溺れ 肩の痛みとだるさを感じつつ いまここにいる つらくも歩む 五里霧中で 畦道はキョトンとしているよ 心鏡の湖 詩はいいものです。詩の優劣で争わないじゃないですか。素朴であり孤高であります。例えば心鏡の湖は恋愛で詩を書くとしたらこう。 好きとは 糸の切れた糸電話に話しかける。 「好きかもしれません」 好きとは何