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[クソ日記]中華料理屋でタピオカを食らった話

久しぶりに文章を書きたくなったのでリハビリがてら日記や語りをクソなまま書いてみようと思います


先日のこと。
東京で大学の同級生、後輩4人と会う用事があった。その用事は夕方5時ごろに終わり、そのあと千葉にいる友人(同じく大学の同級生)1人も加えて飲みにでも行こうか、という話になっていた。
しかしそこは予定を立てられないことに定評のある俺のこと、約束はしていても場所や時間などを全く決めていなかった。完全なノープラン。東京だからノープランでもなんとかなるだろ、というのは大間違い、こちとら車で来ているので何も決まっていなかったら駐車場で金をボッタクられまくったり(都内には金額青天井の駐車場が平気で存在する)ポリスメンにお叱りを受けたりヤバめなパーリーピーポーやガンギマッた目をした老若男女から凄まじいことをされ忘れられない夜になってしまうのは明白だった。

らちのあかない電話でのやり取りの中、結局千葉の駅で落ち合い、その近くで飲もうということになった。そうとわかればこっちのもの。俺は自分の車に荷物と連れ4人を金を積み込む銀行強盗のごとく押し込み、のろのろと走り出した。

自分と同級生のメガネくん(ちなみに俺も眼鏡である)が前に座り運転したりカーナビを見たり流れている曲についてみのミュージックさながらに語ったりそこらへんの自転車野郎達に文句をキメている間、店を探すのは完全に後ろの2人に任せていた。完全なる人任せ。結局俺は何にも1人でやりもしないしできもしないんだ、というnegative チックな感情をtokyoの夜景に薄めていると、後ろから声がかかった。

「和食と、あと中華がありますね。どれがいいですか?」


中華。

その言葉に吸い込まれた。中華、というワードがデュエル・マスターズチャージ最終話で覚醒したカードを悶絶しながらゲッチュするザキラの如く俺の心を鷲掴みにして離さなかった。
中華料理は好きだ。ラーメン、餃子は大好きでよく食いに行くし、麻婆豆腐、麻婆茄子、青椒肉絲もよく食べていた。しかしラーメンはラーメン屋に行って食うし、餃子もそういうチェーン店に行って食う。他の三品は基本家で出されたり作ったりしたものだ。中華料理店に入ってこれらを胃袋にぶち込むというのはほとんどやっていないことに気づいた。店自体に入ったのも片手で数えるほどだ。それに思えば飲みに行く、といったら大抵は和食チックな店で魚をつついたりするのが多かったのではないか。

そんな感じでもう俺は中華のことしか考えられなくなってしまった。和食で呑むのはもちろん好きだ。しかし今は中華が食いたい。初めての店に入るのが億劫で1人ではラーメン屋かチェーン店に入るのが限界の俺だが、今は連れがいる。挑戦だ。こうなったら小籠包やら何やらを頼みまくり暴飲暴食の限りを尽くしたい。店は決まった。


車を停め駅で友人と落ち合い、我々は店に向かった。店があったのはいかにも裏路地、といった場所であった。俺が小さければ母親に行ったらダメと怒られるような、下手すればヤバめのシャブが平気で売られていてトリップした若い人たちに絡まれて噛みつかれたり自分も依存の道に引き摺り込まれたりホテルに連れて行かれて初めてを前も後ろも奪われてしまうような、そんな路地であったが幸いこんな考えは杞憂に終わり、狭い店の二階に我々は上がった。

久しぶりの再会を懐かしみながら我々が海賊団の如く飲み喰らう準備をしていたら、料理が運ばれてきた。小籠包、角煮、春巻き、青椒肉絲、なんか揚げた肉団子みてーなやつなどが次々と運び込まれ、俺の舌と腹を見事に満足させた。美味い。やっぱり来てよかった。何事も挑戦は必要なのである。

そんなこんなで大学生のころのノリと思い出を懐かしんでいる俺の手のグラスの中にはジンジャエールが入っていた。他の5人がビールを飲み飲みしたり顔を歌舞伎役者の隈取りがごとく赤くしていたりレモンサワーとハイボールを間違えたり紹興酒なんかもキメてみたりしている間、俺は1人ソフトドリンクをかっ喰らっていた。そう、俺は車の運転をしなければならない。アルコールは厳禁である。「一杯くらいなら・・・」と俺の心の中の悪魔が囁きかけたが、そういう甘い考えが事故の元である。というか最悪バレてパクられて免停になったりなどしたら、自宅から9kmほどある職場に毎朝チャリで向かわなければならない。それは勘弁していただきたい。運動はしようと思っていたがそれでは心が折れてしまう。それならば大人しくビリーズブートキャンプでもすればいい。いつの時代の話?

俺が次のソフトドリンクを選ぼうか、とメニューに目をやると「タピオカ」の4文字が飛び込んできた。


タピオカ!?


あの若いキャピキャピな女子たちが食らっているやつ。今はなんか廃れてしまっている感があるやつ。しかもミルクティーだけじゃなくパインやらオレンジがある。
タピオカなんていつぶりだろう。3,4年前に友人と東京の夜の街で食らったのが最初で最後だった。あのときはsyrup16g のライブの帰りで、白字で「詐欺」と書かれた黒Tでシャレオツな店内に並んで若い女に順番を抜かされたのを覚えている。


こんなやつ


普段であればこんなものに見向きもしなかっただろう。しかし俺は今酒が飲めない。ソフトドリンクをがぶ飲みするしか能がない以上、いろいろ頼んでみたい。せっかくだからミルクティーじゃないやつにしよう。パインにしてみよう。横からメガネくんが「タピオカって言ったらミルクティーじゃないの!?」と言ってきたが私は過剰なまでの暴力を加えた後窓から投げ捨て(嘘)、タピオカパインなるものを注文した。

んで、来た。

こんなヤツ

思いっきりパインの黄色。そして下に沈んでいるカエルの卵が如き黒い物体。
恐る恐る口に運ぶ。
……


美味い


パインジュースのシンプルなおいしさと甘さ、そして時たま口に飛び込んでくるモチモチ食感。ジュースだけを飲んでみたり、タピオカを探してみたり、なくなって叱られた犬の如くショボンとしてみたり。なかなかにハマりそうな飲み物であった。まあこれを求めて店に行ったりは絶対にしないと思うけど。


かくして、終わった。
楽しかった。
色々試してみるのは楽しいものだと痛感した。
今度はイタリアンなんかで呑んでみたいのだが、お高いのだろうか。やはり素直にサイゼにレッツゴーするべきなのだろうか。

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