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「聞く」の不全

 東畑開人さんの『聞く技術 聞いてもらう技術』を読んだときには、あまり気にしていなかったのです。でも、先日不意に“聞く機会”がやってきたことでこの社会の「聞く」の不全を感じました。
その「聞く」は若いお母さんからのご主人に対しての愚痴のようなものでした。でも、その「聞く」は子どもの前で行われた為、第三者からは批判的な意見も受けました。
 難しいですね、子どもとなかなか離れることのできないお母さんは「聞いてもらう」さえなかなかできない。心にもスペースがなくなってしまいそうです。

「聞く」は声が耳に入ってくることで、「聴く」は声に耳を傾けること。「聴く」ほうがむずかしそうに見えて、実は「聞く」ほうがむずかしい。「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ「聞く」を再起動しなければならない。そのためには、それを支える「聞いてもらう」との循環かが必要だ。

東畑開人「聞く技術 聞いてもらう技術」より

 頭の中で考えてたり、思っているだけでは伝わらない。私も「聞いてもらう」からはじめよう。
聞いてもらったら、心のスペースあけて「聞く」こともできそうです。


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