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言葉ではないものでつながる

 勉強会がありましたので、まとめておきたいと思います。 日本福祉大学教授 牧先生の講演を受けさせていただきました。
 「赤ちゃんが泣いています。あなたはどうしますか?」に対して、「オムツかな?」「お腹が空いたかな?」と考える前に、まずは抱っこする【本能的育児】が大切。これが【つながり】のはじまりで、脳は交流によって(関わりあっている人と)同じような回路をつくっていく。考えてわかる領域は言葉が生まれてからの脳になるそうで、まさに「考えるな、感じろ」というところ。
 あれ?シュタイナーの考え方みたい。頭ではなく、感覚でとらえることの大切さのお話しにも感じました。
 言葉以外の交流は、無意識の領域が大切で、原因結果では無理、共時性のようなもの(ナウシカの王蟲の言葉「個にして全」)ということ。でも、それには【大いなるものの必要性(聖性)】がある。つまり“わたしを越えて包み込むもの”などの形で安心・信頼を得ないと難しかった為、昔は神話を作ったが、現代は神話を否定した=科学を信じてしまった。(このあたりも、シュタイナーの神性を感じる…)
 だから、私達は不安が強くなってきていて、わかりあえなくなっている。
「目が合わない、顔を見ることができない」のは【わかり合えない】からではないか?
 まず、わかり合あう・通じ合うことが大切。
目の前の子どもは、本当にちゃんとわかってますか?

というお話でした。私も最近、高機能自閉症とされる子の【わからなさ】に気が付かず、逸脱した行動=不安の見立てを誤ったケースがあったので
、わかり合う・通じ合うことの難しさを感じていたところでした。ほんとに難しい…。

 さらに、ケース検討会では個別指導を母子で遊んでもらったことによって、発達が飛躍した事例が紹介されました。こちらは、とにかく子どもの遊びに母が入れてもらって、子どもの模倣を繰り返した(子どもにとって、わかる関わりをした)ことで、子どもは安心をし、追いかけっこ、かくれんぼ(見えなくても安心できる)まで遊びが発展。今まで誰でもよかったのが「ママがいい」という愛着のベースが確立されたとのことでした。

 最近は【発達の問題】よりも【関係性の問題】「関係性がどれくらい育っているのか?」が鍵となるケースが増えてきている。まず、わかる・つながる、関係性を育てることが大切。
 関わり方としては、ミラーリングが大切みたいですよ〜!
 ミラーリング、ミラーニューロンかなりKeyになりそうですね♫

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