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セクマイ結婚相談所の中の、更にマイノリティ

間もなく29歳というところで、「自分が女扱いされること」「自分を女扱いしてくる男性」なしに結婚することは出来ないだろうかと調べ回った結果、セクマイ専門(セクマイが法律婚を実現するための、友情結婚専門)の結婚相談所に行き着き、入会。

(※特定余裕と思われるので、どこの相談所とは記載しません)

ノンセクとも迷い、クエスチョニングでは駄目なのだろうかと思いつつも、私はAセク女性として登録され、セクマイとしての友情結婚婚活を開始しました。


今度こそ結婚を手に入れる! と息巻いていた私ですが、セクマイの結婚相談所の中で更なるマイノリティとしての逆風を受けることになります。

それは、学歴でした。




入会前に見た公式サイトにも、会員の大卒以上が8割を超えると記載があり、入会前の説明でも、高卒だと活動が厳しくなることを伝えられてはいましたが、それでも他に友情結婚相談所(戸籍上の男女で現行の法律婚をし、性交渉なしに結婚生活を送るための結婚相談所)は見つけられませんでした。

ここしか頼れないということに半ば追い込まれながら、私は入会を決めました。


そして実際に活動が始まってみると、お見合いは月に1人組めるかどうかというライン。

お見合いの申込み/申受けは仲人さんの完全手組みによる紹介(人によって、月によって人数は変動する)と、自分で会員プロフィールを検索しての申し込みが月に1人無料。


しかし、この申し込み機能はあってないようなものでは、と私は思っていました。

プロフィールの居住地が「関東」「東海」「関西」と非常に大まかなのです。

私は東京在住ですが、仮に「関東在住」の方に申し込んでお見合いが成立し、相手が対面お見合いを希望した場合、山梨・群馬・栃木・茨城あたりにも出向き、その後も遠距離交際となる可能性がある訳です。

当時世はまだまだホットなコロナ渦、医療従事者以外の若年層は1回目のワクチンの沙汰もなく、県を跨いだ移動は憚られる情勢でした。

自主的なお見合い申し込み機能には二の足を踏みつつ、月に1人紹介されるかどうか、そして紹介があってもお見合いが成立するかどうかという活動が続きます。


この「お見合いが月に1人あるかどうか」という数字は、入会相談の時点で示されていた通りでした。

提示した私のスペックの中で、面談担当の仲人さんが唯一眉を顰めたのが、「最終学歴:高卒」だったのです。

大卒以上が圧倒的マジョリティとなっているこの相談所で、「高卒だとお見合いを組めるのが月に1~3人程度になる」と。

20代でも、標準体型でも、人口の多い東京住みでも、会員平均と同等の年収でも。


そして実際在籍中のお見合いは月に0〜1人。

更に、仮交際成立は累計0人。お見合い成立は累計6人。

全員、私からは仮交際を申し込んで先方からはお断りでした。


この活動状況が、じわじわと私の自己肯定感を締め上げていきました。

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