幼いころの不安を和らげてくれるお守り
幼少期のころ、わたしにはとってもお気に入りのねこの人形があった。大人の両手に収まるほどの大きさの茶トラの人形。
気にいって、いつでも一緒だったらしい。小さい頃の写真にもよく映り込んでいて、肌身離さず持ち歩いていたことがわかる。
あるとき、その人形をわたしはなくしてしまった。当時の母は焦って(いまならこのときの母の焦りがどの程度のことなのか理解できる)、全くおなじ人形を急いで購入した。
が、なくしたと思った人形は、あとから出てきて、全く同じねこの人形がわたしの手元に2つ残