見出し画像

2019年10月:HONZ朝会で推薦した本

先日、HONZの朝会が久しぶりに開催されました。詳細はHONZの記事からどうぞ。私はノンフィクションをほぼ読まないので、HONZではレビュアーをせず(じゃあなんなんだ)本の売れ方や購入者のデータを使って本に茶々を入れ朝会では、予約データから気になる本を拾ってこれから出てくる本を紹介する。ということをやっています。10月~11月はノンフィクション読みにとっては嬉しい悲鳴があがるほど注目本が続きますので、とりあげた本を簡単に紹介しておきます。

10月朝会でみなさんがオススメした本はこちらから

で、私が気になった本はこちら

11月にユヴァル・ノア・ハラリの新刊が出てきます。『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』という「現在」がテーマの本。本来これが最大のビッグタイトルなんですが、関係者の手元にも届き始めているので割愛してしまいました。で、この陰に隠れそうになっちゃってるけどこのタイミングでジャレド・ダイヤモンドの新刊『危機と人類』も出てきます。こうなったら3冊セットで購入するつもりでいたほうがいいです(笑

戦争もの、国際紛争関連のものもいくつか気になるものが…HONZでは鰐部さんが書いてくれそう。まずは『シークレット・ウォーズ:アメリカ、アフガニスタン、パキスタン 三つ巴の諜報戦争』出版社の内容情報からの引用ですがこれを読んだだけでもスゴさが伝わってきます。

9.11以降、アフガン空爆、ビン・ラディン殺害、無人機による攻撃の激化、タリバーンとアル・カーイダの復活、駐留米軍の大幅削減といった重要な出来事が相次いだ2014年までのアメリカの関与、暗躍するISIの実態、反体制武装勢力の動向を、他を圧倒する筆力と情報量で描いた骨太のノンフィクションである。ピュリツァー賞を受賞した前作『アフガン諜報戦争』(小社刊)に続く、調査報道の白眉。全米批評家協会賞受賞!

テロということに特化したものとして『テロリストの誕生: イスラム過激派テロの虚像と実像』にも注目したいところです。ちょうど朝会の中でも「テロリスト」の話題が出て「ほー」「へー」なんて感じになっていたのですが、これはフランス語圏で起きた4つのテロ事件について「なぜテロリストになったのか」をインタビューや取材を通じて解き明かしていきます。なによりもこれ、書いたのが日本人で朝日新聞ヨーロッパ総局長というのもすごいなあと思ってます。

すでに発売済みだったので、当日紹介しませんでしたが『戦略の世界史』もこのジャンルでは押さえておきたい作品ですね。

経済・社会からは『みんなにお金を配ったらー―ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?』をピックアップしました。最近いろんなところで飛び交っているベーシックインカムという言葉。世界、他の国ではこれを巡ってどんなことが起きているのか、どんな問題があるのかを解き明かした本。下記の内容紹介が気になったポイントでした

1日60セントで暮らすケニアの村人たちに適した政策が、スイスで最も裕
福な州の市民にも等しく適しているなど、そんなことがあるだろうか。本書は、このような問いに答えを出したいという思いで執筆を決意したものだ

続いて『コンテナ物語』。日本版も発売から10年になる名作ですが、今の時代にあわせ増補改訂版として発売されるそうです。出版業界が未曾有の物流危機と戦っている中、やっぱみんなこれ読んでおいたほうがいいだろう。ということで紹介してみました。

という感じで、3冊のはずがそこに収まりきれずいっぱい紹介してしまいました。。。

秋の夜長にじっくり楽しめる素敵な本との出会いがありますように。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?