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いつか訪れる最期

ふと思った

自分の覚えている一番古い記憶はいつだろう

実家の1階の窓の網戸に寄り掛かって落ちたのを今でも思い出せる

めちゃくちゃに泣いた

とりあえずとても幼い時

そこから今までの思い出せるハッキリした記憶は両手の指でおさまる程度な気がする

普段から結構忘れっぽい

恋人に頼まれた事も自分で言った事も病院の予約も忘れてたりする

のんびり屋なのか覚える能力が低いのか

ちょっと困っている

そんな忘れっぽい自分にとって「写真」はその時の状況や見た景色を思い出させてくれる媒体だ

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写真を見返すとそういえばこの後こんな事があったなとか、この時こう思ったなとか、薄っすらでも思い出せたりする

それが自分にとって結構大事だったりする

自分の代わりに覚えておいてくれるそんな存在

出来る事なら体が動く限りは写真を撮り続けていたい

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今からこんな忘れっぽいんじゃきっといつか側にいる人の事も自分の名前も写真の撮り方も忘れてしまう

そうなった時に撮ってきた写真に小分けにした自分がさり気なく織り込まれていたら少し救われる気がする

自分が自分を思い出せなくても誰かが写真を見て思い出してくれるかもしれない

他力本願ここに極まれり

そして例えば僕を認知していない未来の誰かにその小さな自分が少し見えたなら生きていた甲斐があるのではないかと

人は肉体が滅ぶ時と自分を覚えている人が誰も居なくなった時の二度死ぬと言われてたりするけども、写真に自分を織り込ませる事が出来たならある意味ずっと生き続けるんじゃないかとロマンチックな事を考えてみたりする

不死身である

写真にそんな大層なチカラがあるかは分からないがなるべく自分を小さく小さく写真に織り込ませていこうかと思う

いつか訪れる最期を越えて


遠い未来の君へ、ハロー初めまして

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