見出し画像

koi_humi

恋に落ちる

突然起こる。

というのが自然だろう

恋に落ちに行く

という感覚を覚えた

中々興味深いものだった


春が過ぎ去り

夏の手前

陽の光は強く

でもそれは

優しく差し込む


花を買った彼女に会いに行く

昼に一度顔を合わせていたので

彼女の今日の服装もメイクも見ていた。

散りばめた星が優しく輝くブラウス

涼しげな色合いな花柄のスカート

春の名残か

桜色のメイクとソックス

切り揃えられたまえがみと三つ編み

どれも彼女の心に宿る

少女らしさそのものを象徴している。

美しい花、詞、風景に心躍らせる

彼女そのものを象徴している。

可憐という言葉は

彼女の為に存在する言葉に違いない。

そんな彼女のもとに会いに行く道中

足早に歩く途中に

ふと気付く

僕は今から彼女に

恋に落ちに行くのだ

可憐な彼女を彩る花々

それらを温かく包む

優しい夕日

相まった景色が

美しくないはずが無い

遠目に彼女を見つける

恋に落ちにいく

落ちる準備を整えて

彼女の側へ

期待通りと言ったらいいのだろうか

僕は恋に落ちた

また彼女に恋をした



彼女は花そのものだ

鮮やかな色をした

メイク、装いその全てが

どこか花を彷彿とさせる

甘い香りがする

四季巡る中で

枯れてはまた咲く

様々な花々が

それを繰り返す

どこかに必ず

優しい色をした可憐な花は

咲いている

花がどこにもないなんて日は無い

僕の中

心の世界にも

彼女は花としても存在している

彼女が心の中に

いない日なんてのは

一瞬たりとも無い



僕はこれから先も

彼女を想い続ける

そして彼女に恋をし続ける

幸せなんだ




















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?