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ため息俳句 南瓜の煮付けと柚子湯
別にやっている感を漂わせるわけではないが、三度の食事の料理係は自分である。妻は、この頃は炬燵で数独なんぞにはまっており、料理が完成するのをのほほんと待っているのだ。いや、「のほほん」は取り消す。
今夜は、冬至であるので、もちろんカボチャを煮た。南瓜の煮付けは、小生の案外の得意で、今夜もほくほくと旨くできた。
冬至に南瓜を食べるというのは、これから本格的に冬に向かうに当たって、栄養価の高いものを食べて健康で過ごせますようにというオマジナイだろう。事実、目下に大寒波、大雪のニュースを見ながら、雪国の皆様のご苦労を推察しても、実はその大変さがわろうはずもないのだ。雪国の皆様、分かった風なことを言いそうになってごめんさい。
柚子湯にもはいった。心なし普段よりずっと身体の芯から温まった気がする、柑橘のエキスはすばらしい、香りも申し分ない、柚子湯いいものだ。
端午の節句の菖蒲湯は、邪気を祓うという香りであるが、自分には甘っとろいような気がして、菖蒲湯より柚子湯の方が好きだ。
なんとか、この一年を生き延びたという気がして、湯につかりながら、ちょっといい気分であった。
日野草城の句にこうある。
うれしさよ柚子にほふ湯にずつぽりと
確かに、なぜかそんな気分になるのは、どうしてだろう。
まな板の冬至南瓜の頑固かな
柑橘の香りさやかに冬至風呂
ガザ地区では、民間人の死者数が2万人を越えたと報じられた。