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ため息俳句32  雛


問ひかけに答へぬ雛春浅し

                  蛇足注・「雛」は「ひいな」


所用で鴻巣市に出向いた。
この地は、雛人形の産地として著名である。
既に二月半ばも過ぎると、三月三日はもう間近。
町の至る所で、お雛さまに対面するのだ。
今日も、たくさんの女雛のお顔を見かけたが、たしかに作者によって顔かたち、表情が異なっている。
で、意外にも、男女一対の内裏雛の高貴な女人が、いうなれば、まことに色っぽい、目元、口元。
いやー、これは、どういうことなんだろうと、しばし黙考したのが、・・・、判らない。