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ため息俳句 赤い実

狭い庭に詰め込むように草木が植えられている。
千両はいま赤い実をつけている。梅の根方近く、雪柳の藪の脇。
そういう日陰になりがちのあたりに生えている。
妻に言わせると、その実を鳥が食べにくるというのだ。
これは、正月の花にぜひ必要だから大切なのだいう。

千両の実を守らんと網かけし


赤い実と云えば、南天のほうがなじみ深い。
これも庭先に植えてある。

千両も南天も我が家の庭では、山茶花が咲くまでの彩となっている。
南天は中国原産で、日本へ伝わった。中国名では、南天燭という名もあったそうだ。実を赤い灯になぞらえたのだろう。

実南天黄昏までは点りをり