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遠距離断捨離、雑草?にノックアウトされた母から連絡がくる。

話は前後しますが、梅雨時に母(S22年生まれ)から「庭(裏庭)がタラノキ畑になった」と電話がありました。

「タラノキ」をご存じでしょうか。
新芽が天ぷらになる木です。トゲがありとても痛い。収穫できるのはほんの一月、あとの11か月はただのとげのある木です。

しかも天ぷらにするのが面倒なので食べた記憶がない、うーん? 祖母があげてくれたのを食べたような。とげが口にささった? 50才過ぎると思い出も遠い。

昭和の頃、自宅にタラノキを植えて山菜を食べるのが流行ったらしくその時に植えたものかもしれません。もしくは鳥の落としものから生えたか。

祖母はぶどう(自家製ワイン用、これも流行ったのです。)ブルーベリー、すぐりなどを植えてました。ほとんど祖母を運命を共にしたのですが、タラノキは片すみで生き残りました。

これが大成長。母(S22)曰く
「去年も切ったのに」

なぜかねえ、ネットで調べました。地下茎なんですって。ネットでは<爆弾>とも呼ばれる地下茎。普通はミントで草ですが、今回は木。しかもトゲ付き。

「見積もりを取ったら草取りだけで10万で、しかも捨てる料金は別料金だって」
田舎だから無駄に広いし、とげのある木は特別料金だそうです。

ああ、父(S21)が庭を管理してくれた頃はまだよかった。
しかし、コロナ前に母が裏庭の断捨離をしました。

『うっそうとして嫌。気持ちが暗くなるわ~。木が倒れて他の家を直撃したら困る』と、
お祓いをして、大きい木を軒並み根元から切ったんです。
「半分くらいの高さにしたら」といっても『それじゃまた伸びてくる』と。

うっそうとした裏庭から一転、明るい裏庭になりました。視界も開けました。母はご機嫌です。

そしてコロナが猛威を振るう中、父は庭仕事を引退。
その後どうなったか?
 
ここまでお読みいただいた賢明な皆様にはお分かりですね?
そう、大木がなくなったら、中木が天下を取る。それは自明の理。

我が家ではタラノキがわっさわっさと生えました。
母「60本くらい」 
食べないのに。本当かと思いますが数える気にならないのでしょう。

母「雑草やだー。コンクリートで埋めるー」

母はすっかり忘れている(もしくは知らない)ようですが、家より裏庭の方が地面が高いのです。
だから今でも庭はしけっぽい。おまけに池もある。

わたし「あのさ、コンクリートにしたら雨水が全部家に来るから、斜めにするか、排水溝をつけないと家がかびるよ」

コンクリートにするには費用がかかりますし、コンクリート全体を斜めにすると費用もアップ。

排水溝をつくれば年一回掃除が必要です。誰がするのでしょうか。
コンクリートは見積もりを取ったら300万といわれたそうです。裏庭にそんな大金払えません。

「コンクリートにして駐車場として貸すの?」と聞けば
母「貸す気はないの」

「雑草だらけの裏庭は嫌」
どこの富豪ですか、そんな理由で300万使われては怒り心頭です。

庭には黒い除草シート、家の中はものがたくさん。(二階にはわたしの本もある)これに加えて裏庭がコンクリートになったら、正直なところ帰省したくない。いろいろあってそういう親子関係なのです。

おまけ
父ががんばって除草剤をまいたそうです。でも一週間後の今も元気に茂っているとか。タラノキ、根深し。

父「そのままにしとけ」
妹「あれ、アスファルトにするって言ってたけど?」
アスファルトはコンクリートより安い。

わたし「(本当は嫌。だって土を固めたら運が悪くなりそう。お墓に除草シートをひいた翌年=今年は店の売り上げも下がった。
でも草むしりが面倒なのも分かる。ちなみにほったらかしの井戸もある)

  アスファルトにするなら、緑か茶色にして」

母「アスファルトで見積もりを取る」

どうなるのでしょうか?

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