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ハムスターを飼っている

ハムスターを飼っている。

名前はしもふり。

リアルブラック、という種類のジャンガリアンで、黒毛でわずかに背中に白い斑点がある。

その斑点が珍しくて、すぐにこの子に決めた。

名前は、「残雪(ざんせつ)」と「しもふり」で迷い、しもふりに軍配が上がった。

ハムスターは、気温差が苦手らしく、冬も夏もエアコンは欠かせない。環境変化もストレスになるらしい。

なんかめちゃくちゃ繊細だから、むしろ野性でどうやって生きているのか心配にすらなる。

種類にもよるが、基本的に多頭飼いはできない。(相性が悪いと喧嘩してしまうらしい)

ほぼ決まった時間に起きて、毛繕いして、回し車を回して、寝て、の繰り返しで1日が終わる。

大きな青空や、広い草原を知ったら逃げたくなるのではないかな、とも思う。

が、ケージの掃除で別のケースに移動した時に、急に知らない場所に連れて行かれたと思ったのか、慌てふためいて可哀想なくらいオロオロしていた。

ケージに戻した瞬間にお気に入りの隠れ家ににげたまま、しばらく出てこなかったことがあった。

あー、この子は、ほんとに好きなところで、好きなものを食べて、寝る、で幸せなんだなぁーと感じてしまった。(食べ物の好き嫌いもかなりはっきりしている)

これはハムスターの話だけど、ふと人間に置き換えても、幸せ、とか、好き、という感覚は違うものだよな、と妙に納得してしまった。

話しは変わって、私は比較的変化に適応しやすいタイプとは思っている。

人と会うのもそこまで苦ではないし、突然のリスケや、お誘いも、行ける時は行ってしまうくらいのフットワークではある。

そんな私からハムスターを見ていると、変わらない生活で、寂しくなったりつまんなくなったりしないのだろうか、と心配なときもあった。

が、先ほど説明した通り、ハムスターの性質的に、おそらくうちの環境は幸せなのかもしれない。

自分の物差しだけでは測れないものってあるよね、と、ハムスターから学んだ気がする。

ハムスターを飼っている。

この子がうちに来て幸せだと感じてくれてたらいいな、と思いながら、無心にカラカラと走る姿を眺めている。



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