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水彩は難しいとよく言われますが?

 水彩はむずかしいとよく言われます。
 逆に水彩絵具は小学生が使うので素人が使うものだと思われているようです。でも、使い慣れないとかなり手こずる画材でもありますが、軽量で持ち運びも楽ですし、においもなく水に溶いた絵具の発色はとても美しく、素晴らしい画材だと私は思っています。 


 水彩画が難しいと感じているのは、塗り重ねが出来ない、失敗したらやり直しできない、水でぐちゃぐちゃになった、紙がすぐボロボロになるなど水を扱うことに一番苦労されているようです。 


塗り重ねに失敗する理由によく乾かないうちに次の色を塗ってしまうことも原因の一つだと思います。
 乾燥する時間が待てない方はドライヤーを使ってください。
 水バケツの横に筆の水を拭い取るための布巾など置いてこまめに使ってください。
意外と離れた場所に置かれている方がおられます。筆を洗った後、水を一杯含ませたままパレットの絵具を取っていませんか? 


 ワークショップで気が付いたことですが、特にこどもさんによく見受けられたのは、水彩画を描く時、筆の水をほとんど吸い取らせていませんでした。 そのため、画用紙が水で溢れていろんな色が混じりあいぐちゃぐちゃになって紙から流れ出してしまう子もいました。
 こうなるとドライヤーでも追いつきません。 


使われる紙もできれば水彩専門の用紙を使ってみてください。リーズナブルな製品もあるので画材屋さんでご相談して求められるのが良いでしょう。
 紙に絵具を塗る時は、塗るというより、置くような感覚でやさしく塗ってください。
そうすると下に塗った色が動かないのでにごることを防げます。

 
 また、パレットの細かく分かれた箇所に出した絵具を取って、いったんパレットの広いとろに置くのですが、そこに置いた何色かの絵具を全て混ぜ合わせている方が多いです。
色の変化を見ながら少しずつ混ぜ合わせていくことが大事です。 


 慣れないうちは、肩の力を抜いて淡く塗っていく描き方を楽しんでみてはどうでしょうか。少しずつ透明水彩絵具に慣れていくと思います。

子どもの絵

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 昔、子供が対象のワークショップでクリスマスカードを作ってもらった時、子供たちが大変楽しそうに水彩画を描いていたのを思い出します。
 子供というのは落書きがとても好きです。紙とクレヨンなんかを渡すと紙いっぱいに落書きをします。2歳時くらいまではなにを描いているのかさっぱり分かりませんが、もう少し大きくなると何を描いたか説明します。


 我々大人はどうしてもうまく見せようと欲が出ますが、小さな子供はそんなことは考えないせいか絵がどうかと言うより、とにかく描くのが楽しそうで見ていてこちらも楽しくなります。大人も楽しく描いて少しでも楽しく人生を送りたいものです。