見出し画像

「良い絵とは何か?」と聞かれたが

昔、「良い絵ってどんな絵のことですか?」という質問を同人の方からいただいたことがありました。その時は曖昧にしか答えられませんでした。

気持ちの良し悪しは別にして、心を揺さぶる絵がいい絵だとなにかで読んだ記憶があります。
確かに絵を見て懐かしく感じるとかさわやかな気持ちになる、逆に不安な気持ちになるなど鑑賞された方の心に響くものがあるのがいい絵だという意見には賛成します。
とすると、いい絵の基準は非常に主観的なもので明確な尺度があるわけではないですし、鑑賞者の哲学とか人生経験によって感じ方が大きく左右されると思いますが。
たとえ一人だけに強い感動を与えた絵はその鑑賞者にとってはやはり良い絵ということになるのでしょうか。
公募展で受賞しているからいい絵なんだとか、肩書が素晴らしい人の作品だからその人が描いた絵を認めないのは感性がないのではないかと不安になる必要もないと私は思うのです。

しかし今だに明確なことは良く分かりません。
とにかく出来上がりや評価を気にするよりも、絵を描く過程を楽しんでいきたいものです。
一生懸命又楽しく描かれた絵からは、作者の思いがなにかしら鑑賞者に伝わるのではないでしょうか。