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23/11/05 中途半端に終わって気付いたこと

この三連休、やらねばならないこと、やっておいたほうが後が楽なこと、今やれたらいいなってこと、諸々あったのだけど、どれも中途半端に終わった。でもなんか良い三連休だった。精神的にも体力的にも休めた。無理に休んだわけではないが、なんだか気が楽になって、体も調子が良くなった。(左肩はまだ痛いけど)これは良かった。

「あれ、やらなきゃ」と焦って頑張ったところで、できない時はできないってことに最近気がついた。とあるところから依頼があった仕事の企画なんかは、定型的な企画書なら3時間もあれば出来上がるけど、そういうものは求められてないことはわかっているから、リサーチしたりじっくり考えたりする時間が必要で。そうなると、パソコンの前にいて焦って仕上げようとしても、いいものが出来上がるはずもなく。考えるともなく頭の片隅に置いて、料理したり、読書したり、散歩したり、そんな時にふと「あ、これいいかも」みたいなことが降ってくる。

この「降ってくる」という感覚は、企画や制作に携わった人ならわかると思う。どんなに頑張っても、生まれない時は生まれないのだ。

私は平日昼にパート勤務していることもあって、落語会の仕事に使える時間が限られている。だからつい焦って、前倒しにいろいろ済ませようと思うのだけど、人間の思考はそう機械的にはいかない。「何日までに企画して、何時までに連絡して決めよう」なんて考えても、たいていその通りには運ばない。企画は簡単に思いつかないし、相手が連絡取れる状態になかったりする。そして、「あー、できなかった」と落ち込んだり、さらに焦ったりする。これが精神衛生上、すこぶる良くない。頑張ってもダメな時はダメなのである。

あと、締切がないとダメ。期日が決まってないと、どうしても後回しになる。急ぎの案件が後から入って、割り込んでいく。これも良くない。「また今日も取り掛かれなかった」という負の感情を積み重ねることになるから。「ま、仕方ない」と諦めつつ、気持ちのどこかに「油断しすぎてはいけない」という気持ちも抱えて、そのバランスに慣れないと、この仕事はやっていけない。図太さというか、開き直りのようなところもないと、身が保たない。「あーもう今日はダメだー」とか言いながら、日が暮れたらビールを飲んで本を読んだり、他の仕事に思考を切り替えたり、そんな風にふらふらしながら、最終的に落ち着くところに落ち着かせる。継続させるには、これしかないとも言える。

つい、良い人に見られたくなるんだよね。ちゃんとした人に見られたい。だけど、それと引き換えに自分を追い詰めていたら、意味がない。仕事できる人に思われたくて頑張っても、頑張る方向はそっちじゃないし。そんなことしても、良いものを作ることに繋がるわけないもんな。抜けと真剣は両立できるってことに気が付いた、秋の3連休でありました。

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