見出し画像

Perfumeの沼にはまってスペインまで行った話-Primavera Sound 2023-

2023年6月1日 Perfumeはスペイン、バルセロナで開催された Primavera Sound 2023の舞台に立ちました。
そして私もその瞬間、その場にいた!
これはそこ至るまでのながい記録。

話は2年前の2021年までさかのぼります。
あるニュースが飛び込んできました。

2022年6月にスペイン バルセロナで開催されるヨーロッパ最大級の音楽フェスPrimavera Sound2022にPerfumeの出演が決定したということ!

この時期2021年5月は、2020年2月のP Cubed東京ドーム公演の中止から1年以上たっているものの、まだ新型コロナウイルスの猛威が襲っていて、出演するはずだったMETROCK2021 OSAKAの開催が中止された頃でした。

Perfumeはどんなにガッカリしているだろう…と思う気持ちと、自分もいつまたライブに行けるかわからない先の見えない不安に襲われていました。

生のPerfumeライブを見られるのは1年後にスペインにいくしかない!サグラダファミリアも一度は訪れたいと思っていたし、来年のことはわからないけれど、当たり前のことなんてないのにあるような気がしていたコロナ前とは違う気持ちでいました。

とは言え、
「スペイン行ったことないよ⁉︎
それ以前に日本でもフェスに行ったことないよ⁉︎
明け方までのフェスってどういうこと⁉︎」

これまで地元公演は友人と、遠征は単独で参戦していましたが、今回はわからないことが多すぎて情報収集にPerfumeメインのTwitterアカウントを作ってみました。
そこで参戦表明している方を探すとチラホラ見つかったので少し安心してなんとかなるかな…
とチケットを取ってしまいました!

一応、Refund(返金保証)つきでね。
ただ、とってしまえば行く気になり1年後に思いを馳せ情報収集する日々が続きました。

その間もPerfumeは2021年夏にpolygon wave、冬にReframe 2021、あけて2022年1月には再演となるpolygon wave2022と徐々に声出しなしのライブ活動を再開していき、幸い私も参戦することができていました。

とは言え、日本ではまだ感染の波があり、感染者がでれば濃厚接種者は自宅待機という状況でした。
2022年2月冬、職場の状況をみて「何かあれば迷惑をかけてしまう…海外へはまだ行けないな…」そう思い始めます。

Perfumeが海外で戦ってるところがみたい!
今しかない!
でも…

迷った末、泣く泣くチケットを手放します。

Refundはあっけないほどスムーズに進み「We SOLD your ticket!(チケット売れたよ)」のメールがきた瞬間はなんともいえない物悲しい気持ちになりました。

そしてそこからちょうど2ヶ月後、Perfumeも出演をキャンセルします。

世界に向けてパフォーマンスできるチャンスか、安全か…沢山の人が関わっているチームPerfumeの様々な事情があってのキャンセルの決断だったのだろうな…と思いました。

ただ、その年は年明けのpolygon wave再演から、初夏(というには遅いけど)7月後半にアルバムPLASMAが発売され、夏から秋にかけて全国ツアーと国内活動は盛り上がった1年になっていました。

ツアーが終わり話題がPerfume Closetに持ちきりの頃、再びチャンスが訪れます。

2023年6月のPrimavera Sound 2023にPerfumeの出演決定!しかも今度はバルセロナだけでなくマドリードも出演するということでした。

リベンジできるの?すごい!!!

気持ちが加速して心はすでに12000回転を超えいます。今回はすぐにバルセロナ参戦を決めました。

それでも半年後、まだ時間があります。ただ状況は明らかに変わってきていて海外にもいける環境になってきていました。
今回はホテルもフライトも早々に予約を済ませます。

そのあとほどなくして…
2023年4月 6月のPSの間にロンドンでのワンマン公演CODE OF PERFUME発表!!!

なんというタイミング、もう少し早ければ…泣

休みもフライトも調整がつかず残念な気持ちにもなりましたが、久しぶりのヨーロッパ公演はPerfumeにもWPTA(海外向けファンクラブ)のファンにも待望のはず。それにこれでPSは確実にあるはずだ!と気を取り直します。

FM802リクエステージでスペインフェスに参戦されるファンの方と現地でお会いする約束をしたり、チケットの有効化など初めてかつ英語の処理をなんとかこなしていくにつれ「1ヶ月後ほんとに行くんだ!」と胸が高まってきました。

そして出発当日。
日中仕事をして自宅に戻りいざ出発!と行きたいところですが、嬉しいことに届いちゃってました。
PLASMAブルーレイが…。

みたいな…いやいや空港に行かないと…の葛藤の末「宮城 革命の日」だけみちゃいました。
この日を思い出し、すっかりエモーショナルな気分になりながら、今回スペインのフェスというアウェーの地で挑戦するチームPerfumeを目に焼きつけよう!と思いました。

その後、急いで空港に移動してドバイ経由でスペインへ向かいます。

無事に空港に到着 人がいっぱい
Night Flight エミレーツの深夜便
10時間ほどでドバイへ 
広大な空港 タラップを降りてバス移動
空港内の草間彌生ルイヴィトン
キラキラの金のお店
ドバイからバルセロナは約7時間
ユルメノフライトならぬガチめのフライト
眼下に広がる砂漠
自宅を出てから24時間経過 もうすぐスペイン
空港内でみつけたPSブース
ミーグリのカウンターのよう
エルプラット空港の聖地

無事にスペインに到着。
「遠かったぁー海外のにおいするー」

バッグを受け取り出口をでたところに、生まれたてほやほやのかしゆか聖地をみつけました。
「数時間前にここにPerfumeがいたんだ!」と他の人には何でもない場所をひとり興奮気味に撮影する日本人になってしまうも、ここは日本じゃない。スリが怖くて早々に撮影しバッグを撤収して街中へ向かいます。

無事にホテル到着、日本時間は夜だけどスペインは日中、フェスは翌日の深夜です。
Twitterを見るとPS配信にPerfumeがプログラムされていることが発表されて日本のファンが早起きしなければ!と盛り上がっていて嬉しくなりました。

こちらは長距離移動で疲れているはずなのですが興奮で寝れず、街にでて散策を楽しむことにしました。

サンタエウラリア大聖堂
絵になる街並み
テニスラケットかと思った原木生ハムたち
生ハムやお肉

翌日、現地で集合することになっていた方々が各所から続々とバルセロナに到着していました。
みなさん1ヶ月前に大阪で初めましてだった方とバルセロナで再会です。
生ハムを「うまい、うまい」と食べながら今夜の55分のステージ、どんなセトリになるのか、MCはあるかな?
気になる気になるーとPerfumeの話でひとしきり盛り上がり、数時間後フェス会場での再会を約束します。

本場の生ハム

ホテルに戻りシャワーを浴びてフェス準備を…と思ったら部屋が停電していて大変だったのですが、その辺の苦労話は省略してフェス会場へ。

みえた!大きな案内板

ほんとにきてしまいました‼︎
プリマベーラサウンド2023‼︎
スマホでQRコードを読み込んでもらい、バンドをつけ、顔写真撮影、荷物チェックも済ませて入場。

会場ひろーい!あの看板だ!
なんだか現実とは思えない光景が広がります。

憧れの⁈!揺れるPRIMAVERA SOUND
奥のほうに見える円形屋根がCUPRAステージ
とにかく広い、大きい
つきましたCUPRAステージ すぐ後ろが海
数時間後このステージにPerfumeがたつ!
Perfumeの出番は深夜22:55(日本時間5:55)



夕方に着いたのですがまだまだ時間があるので会場内を散策します。

ステージとステージの間に遮るものなし
音楽を楽しむ人々
PEPSIスタンド
ドリンクスポット
大小10ヶ所以上のステージ

カメラや大きい荷物の持ち込みは禁止されていたのですが、荷物チェックを済ませばあとは自由な雰囲気でした。
あちこちでタバコ⁈を吸う人、お酒を飲み歌い踊る人、スマホ撮影する人、芝生で寝転ぶ人など、思い思いにフェスを楽しんでいる、ファッションもさまざまで「これぞ海外フェス!(日本のフェスにいったことないけど…)」という感じでした。

ひとしきり会場内散策を終え、一旦出てまた皆さんと集まってご飯を食べました。

全部おいしい
みんなで乾杯

ここでイタリアのWPTAの方とも初めてお話ししたのですが、Perfumeに魅了されている感情が日本ファンのそれと全く同じで、嬉しく楽しい食事でした。

時間はそろそろ20時近く、まだ外は明るいのですが腹ごしらえを終えて会場に戻ります。

CUPRAステージに戻ると次の出演アーティスト、PUSHA Tの準備が始まっていました。

CUPRAステージ側からみた長い階段
PUSHA T
PUSHAコールの大歓声
音楽と共に階段上まで埋まる人々

PUSHA Tすごかった!楽しかった!日本では味わえない盛り上がりと雰囲気でした。

終わると一気に人がはけて、隣でみていた人も次はNew Orderに行くと去って行きました。

Perfumeの出番まであと1時間。
いっときは閑散としたCUPRAステージに今度はPerfume目当てで人が集まってきます。Red Velvetを見ていた皆も興奮気味に帰ってきました。

ステージ上では慌ただしくスタッフのみなさん、監督やMIKIKO先生も行き来して準備が始まりました。

そして私はPerfumeの出番がとっぷり陽が落ちるこの時間になった意味を知ることになります。

照明チェック
moving LED

moving LED!!!
「FUSIONだ‼︎あのかっこいい影の演出が世界に‼︎」

はじめLED1の白枠に色がともっている部分があり調整している様子でした。本番まであと30分前というところで大丈夫かな…と思っていたのですが、対応されてるスタッフ数人の方がとても落ち着いているように見えて「さすがプロだなぁ、こういうことを何度も乗り越えてきているんだな」と思いました。
ほどなくして全てが写真のような白枠になり、スタッフの方もステージをあとにします。

そしてそろそろ開演の時間。
舞台袖Perfumeがスタンバイしてると思われるところのライトが消されました。
手拍子やコールがはじまります。
「パッ!フューム!パッ!フューム!」
日本にはない独特のコール、近くにスペイン人のファンの方もいて興奮気味でした。

このあと裏手のライトが消灯 
ここからPerfumeが登場しました

しかし、時間になってもなかなかはじまらない…
舞台はスモークが焚かれています。

もしかして3人に何かあったのかな…いやいやさっきプリマベーララジオにでてたらしいし…と思ってTwitterをみたら「前の配信のアーティストがまだおわらない!」という書き込みを発見します。

なるほど!
ありがとうTwitter!
ありがとう日本のファンの皆さま!

しかし10分、15分たっても始まらない。配信カメラの方がタバコを吸いはじめています。

振り返ると結構埋まっているようでした。
コールや手拍子は起こってはやみ、起こってはやみを繰り返しています。

PLASMAの有明こけら落とし初日、遅れた15分ずっと手拍子が続いたのは日本だったから、ここは海外なんだなと感じた出来事でしたが、スチールカメラの方が時おり「Make some noise!(騒げ!)」と煽ってくれたりしていました。

そんなことを考えながらも旅の蓄積疲労、フェス会場を歩き回ったのちに、3時間立ちつづけている私の足はそろそろだいじょばない。
プリマベーラに行こうと決めてからの2年間から比べれば短いかもしれないけど、いまかいまかと待つ25分は、とても長く感じる時間でした。

スモークのたきなおし3回目、カメラマンさんがヘッドセットをつけスタンバイに入りました。

「くる‼︎」

会場が暗転しざわつき拍手が起こります。
聞き慣れぬイントロ、スモークの中から3人が歩いて登場するのがうっすらみえます。

「ん?かしゆかしゃがんだ!」と思った瞬間、ポリリズムが流れ背後の強い照明から浮かび上がるPerfume!!!

コレハユメ?

「そ、そ、そこに生身のPerfumeがいるー!!!」
そして、いつものように思います。
「ほっそい!スタイルいい!」

ステージが始まって踊り始めた笑顔の3人からとてつもない緊張感を感じます(私が緊張していただけかも)。でもダンスはいつも通りキレッキレです。

会場からはヒュー!フォー!キャー!の大歓声。海外ぽいノリの良さもあるけれど、かけ声や盛り上がり方は曲を知ってるファンが多いという驚きがありました。

天と地を突き刺す

笑顔のかしゆか、お目目バッキバキののっちさん、あ〜ちゃんの「プリマヴェェェェラァァァ〜!!!」はステージから階段の上の上の上の方を超えて他の会場まで届きそうなほどの、魂の叫びに聞こえました。

セトリは想像以上に攻めの激しい曲が続きました。Spending All my timeは歌詞の大合唱、エレワの掛け声は日本と同じで会場のボルテージは上がり続けます。

曲間が短く、肩で深くひと呼吸してすぐ次の曲へ、数曲終わってmoving LEDの裏で一瞬だけ飲み物を口にする程度でした。
裏手でもドリンク片手に笑顔ののっちさん、Spendingではかしゆかのファンサも観測して楽しめている様子に安心します。

polygon wave赤い照明最高

気温は日本と同じくらいですが、野外かつ海のそばで湿度もある会場。中盤も盛り上がる曲が続くとあ〜ちゃんは尋常でない汗をかきはじめました。

時おり人の手で動かしてるのがみえるLED
LED映像と髪の揺れまでピッタリ

現実はずっと想像の上をいく
セトリ攻めてる!

日本のライブではみたことがないくらいのハイペース、ここでくる?という曲順でedge(長い曲)がきます。

(PTAコーナーではあ〜ちゃんにムチウチタオルを!)→(私が勝手に呼んでいるライブのMCであ〜ちゃんが首に巻く凍らせたタオル)

笑顔!

息つく暇もないほど曲が続きやっと暗転、4つ打ちカウントの手拍子が始まります。

(あぁ、やっとひと息ね。あ〜ちゃんムチウチタオルタイムだね)

と思いきや、すぐにまんまででてきちゃったじゃん!

「Who loves music?」
「Year!」

会場とのコールのやりとりがはじまります。
MCも英語やスペイン語でチャレンジしていて、結構負担になっているんじゃないかなと思いました。

(大丈夫?3人とも息できてる?あ〜ちゃんムチ…)

「フェイキー‼︎(Fake it)」

いつもはすごく長いファンとの交流コーナーも海外ではほんの一瞬、すぐに最高の爆上がり曲で会場は最高潮へ。

あ〜ちゃんはシャワーを浴びたような滝汗、のっちも額から汗がほとばしっています。

(いままさにPerfumeはスペインで戦ってる‼︎)

目の前で海外のファンを沸かせている光景に何ともいえない嬉しさが込み上げます。

最後のチョコレートディスコは会場全員が「ディスコ!」の大コール、あ〜ちゃんは「もっとー!」ともはや日本語で言っちゃってたけど絶対その熱量伝わってました。

そして最後の挨拶「Perfumeでした」で終了。
正直MCは大歓声であまり聞こえないほどの盛り上がり、暗転した会場にしばらくアンコールの声が響いていました。

祭りのあと
深夜0時をまわっても続くフェス

ということで私の2年越しのプリマベーラサウンドは大興奮のうちに終了。

最高を求めて終わりのない旅をするPerfumeはこの後ロンドン公演へ。 

見知らぬ土地、初めてのフェス、少し怖い体験もしたけれど、現地で一緒に行動してくれた皆さまがいて心強かった。

Perfumeがつないでくれたご縁に感謝‼︎
スペインでチャレンジするPerfumeを見れて本当に良かった‼︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?