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DXコード偽装

安価で手に入れたフィルムカメラ「駄カメラ」を収集してる自分でも
レンズ付きフィルム「写ルンです」を買う事があります。
本来の手軽に撮影出来るとゆう目的では無くて
私の場合 採用されてるレンズと中のフイルムが欲しくて
分解前提で買うのですが・・・・。
上の画像は左「写ルンです シンプルエース」
右「水に強い写ルンです New Waterproof」(出荷終了品)を
分解してフイルム類を取り出した画ですが

写ルンですで使用されるレンズは固定フォーカス(パンフォーカス)で
絞りも固定ですが 独特の味のある描写をします。

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画像2

上の2枚は写ルンですのレンズを取り出しEマウント用に改造したレンズで撮影した物です。
なかなか良い感じの描写でしょ??

そのレンズを取り出してデジタル用に改造するのに分解使用するんですが
通常の写ルンですストロボ用の回路に高電圧がかかってるので
知識のない人が分解するとショートや火傷などする危険性があります。
その反面 防水型の写ルンですはストロボが無いので 
その危険性がありません。

そして単純な構造を補う様に使われてるフイルムは
通常の写ルンですでISO400,
防水タイプでISO800になってて
やや高感度な物が使われてます。
現在でも一部のメーカーでは販売してますが 高感度フイルムは
ほぼ絶版しててISO800は珍しい物になってきてます。

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DXコード

写ルンですは簡単カメラではあるんですが
実は通常の35mmカメラとは根本的に違う部分があります。

通常の35mmカメラではフイルム装填後
撮影する毎にフイルムは引き出され(巻き上げられ)、
最後まで撮影したら カメラで自動であれ、手動であれ
最後にフイルムを収めてるパトローネの中に巻き取る作業があるんですが

写ルンですにはコレがありません。
写ルンですは未使用状態ではフイルムが最後まで巻き上げられた状態で、
撮影する毎にパトローネに巻き取る構造になってます。
つまりフイルムに対する撮影する方向が通常のカメラと逆になってます。

コレによって 撮影後 特に面倒な事をしなくても
最後までダイヤルを回して きちんと巻き取られててるかさえ確認すれば
取り出したフイルムは通常と同じ作業で現像できます。

ただ・・この専用カメラ構造である事から
一般的な35mmフイルムにあるDXコードがありません。

DXコードの詳しい事は上のwikiを参照していただきたいのですが
簡単に言えば カメラ側で自動設定に必要な
ISO感度、撮影可能枚数、ラティチュード情報が読み取れる様にした
電気接点 正式な名称はCASコード。
電気接点と言うと難しそうに思うかもしれないが
通電する部分と 通電しない部分の組み合わせで出来てる。

偽装?自作?
一眼レフや ある程度の昔の機種や後期でも一部のコンパクトカメラでは
ISO感度を自分で設定または DXコードで読み込んでも
意図的に変更出来る機能があるのだが

ある程度後期のコンパクトカメラのほとんどは
取り扱いを簡素にする為にDXコードにISO感度の読み取りを依存する物が多く。
DXコードが無いフイルム(今でも一部の製品である)を使用すると
決まったISO感度として認識してしまう物がほとんど。

って事で偽装?自作してみた。

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上の写真ではわかりずらいと思うが
アルミホイルの裏に貼り直し可能タイプの両面テープで補強して
コード部分を非通電の為にパーマセルテープで作り
その脇を固定用に伸ばしてます。

ちなみに上の偽装DXコードは(奥が上)
ISO800,27枚撮り、ラティチュード情報+3段・-1段になってます。
みて分かると思うけど上下間違うと全く別の情報になってしまうが
一番上のマスはどんな情報の場合でも 左右とも通電になるので
そこで上下判断する。

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はい貼ってみました。
ちなみに左右の位置がズレても誤認識にもなるので そこも注意です。

DXコード対応の一眼レフに入れて確認。

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はい!ちゃんとISO800で認識。

DXコードを自分で設定できる一眼レフなどの場合 特に必要ない事ですが。
コンパクトカメラの場合 
暗い場面でもフラッシュ無しでかなり手ブレを防ぐ事が出来ると思われる。(カメラ側の性能によるけど)
古い一眼レフなどの場合 シャッタースピードもそれほど速く出来ないので
高感度だとかなり絞るか 開放寄りで撮るならNDで減光しないといけないので
後期の高性能一眼レフかコンデジ向きですね高感度フイルムは。
コンデジの場合 明る過ぎる的な警告は出ないのが普通なので
その辺りがどうなるか気になりますが・・・。

まだまだ 未熟な部分も多い私ですが サポート頂けると 今後の記事投稿に活かせるように利用させて頂きます。