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【日記】時給1600円

 この間の木曜日の夕方にとある仕事依頼を受けた。
 曲の音源を作ってほしいとの依頼で、日曜日までという緊急の仕事だった。一曲あたり3200円で、途中まで完成しているデータを編集しMIDIデータ(音楽データの一種)で提出というものである。「安くてごめんなさい……」と言われたので、おそらく相場はもっと高いと思う。
 依頼主は別の仕事で依頼を受けていた関係だったが、依頼主の周りにMIDIデータを扱える人がいないらしく僕にダメもとで依頼したらしい。

 僕もMIDIデータをいじって提出するという仕事はしたことがなかったが、編曲作業やMIX作業は得意なので「3日間あるならなんとかなるかな……」と思い、しかしいざ引き受けておいて間に合わないと相手側が困るのでじっくりと詳細を聞いた上で了承した。

 金曜日が1日休みだったので、今日はどのくらい時間がかかるか少し見てみようと思う程度でデータを触ってみた。


 1時間で完成した。

 3日どころか当日中に終わってしまった。
 1時間で3200円ということは時給3200円なのでは?(小泉進次郎構文)


 喜んだのも束の間、事件は起きた。

 macの備え付けのGarageBandで編集していたのだが、なんとMIDIの読み込みはできてもMIDI書き出しができないのだ。

AAC・MP3・AIFF・WAVしかない

 どうやって調べても「有料ソフトとの差別化なのかMIDI書き出しができない」とか「MIDI書き出しにはサードパーティアプリが必要」とかしか出てこない。
 その結果、調べる時間も含めて40分かけてGarageBandからMIDIの書き出しはできた。

 そしてまた別の問題が発生する。

 今回のデータは複数パート(レイヤー)の曲だったが、書き出しはレイヤーごとでしかできなかった。つまり、曲全体で書き出せておらず、曲全体をパートを維持したまま書き出さなくてはならなかった。

 仕方がないので、macで作業することは諦めて、家族共用のWindosPCでバラバラのMIDIを読み込み完成させた。こんなことなら最初からWindosでやればよかった……。
 macからWindowsにデータ送信したり、先方にメールを送信したりを含めて20分。

 こうしてデータは完成したが、データを書き出すだけで1時間もかかった。


 時給3200円という超美味しい仕事はMIDIは読み込めてもフリーソフトではMIDI書き出しさせてくれないケチなAppleのせいで時給1600円になってしまった。

 かなしいね。



 もしこれを読んだ方でGarageBandでMIDI編集する可能性のある方は気をつけてください。

 おまけに、今回の書き出しで役に立ったnoteを貼っておきます。


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