かわいいきれいかっこいい問題〜猫ちゃんのマインドで生きる女の話〜

こんにちは、みず乃です！
今日のテーマは自問自答ファッション講座でおなじみの「かわいいきれいかっこいい問題」についてです。

まず大前提として、私はこれらの言葉どれを言われてもうれしいです。それぞれの言葉自体に対するマイナスなイメージはありません。


そのうえで、私が意識している5つの観点を踏まえながら、あきやさんからの問いである
「かわいい、きれい、かっこいいという言葉を自分自身に言ってあげたらどんな気持ちですか？」（または周りの人から言われたらどんな気持ちになりますか？）
への答えを私なりに導いていこうと思います。

〜私が意識している5つの観点〜
①なりたい
②似合う
③好き
④言われたい（≒身に纏いたい）
⑤言われてしっくりくる（≒身に纏っていて落ち着く）

以下記事参照

〇〇と自分に言ってあげたら（人から言われたら）どんな気持ちですか？

自分に対して
→「かわいい」を目指しているし、実際に、メイクの1工程が終わるごとに「かわいい！」って自分で言っちゃう。私は「かわいい」が好きで、かわいく見られたいというのが前提にあります。
そのうえで、自分が「かわいい」と思えないものを、周りから「かわいい」と思ってもらえるわけがないと考えているので、おそらく自身の目指す方向性を確認するため、自己暗示として自分に「かわいい」と言ってあげています。

一方で、自分のことを心の底からかわいい（美少女の意）と思っているわけでもありません。でも「かわいい」を目指して邁進する自分のメンタリティは我ながら愛らしいと思いますし、そんな私は愛されるべき存在（＝かわいい）だと思っているので、「かわいい」と評していいでしょう！という気持ち。

人から
→そこを目指しているので、自己プロデュースが成功していてうれしい。「かわいいってなんか、下に見られてる感じしない？」という意見もありますが、それは後述します。

続いて

自分に対して
→「きれい」というのを造形美として捉えているところがあるので、自分に対してそのイメージがなくあまり使うことはないです。私が目指すのは「大人かわいい」「華やかかわいい」なので、かわいい→子どもっぽい（幼い）、きれい→大人っぽいというイメージもない。自分のことを「心がきれい」とも思わないので、内面的にもぴんとこないのが正直な感想です。

人から
→もちろんうれしいです。実はかわいい:きれいで7:3ぐらいで言ってもらえるのですが、私はマインドの面で「かわいい」を目指しているので「大人かわいい」ですり合わせたいです。
また、僭越ながら「読みやすい」という意味で「言葉選び、文章構成がきれい」と言ってもらうことがしばしばあるのですが、言葉を紡ぐことが好きなのでそこを褒めてもらえるのは本当にうれしく思っています。

最後です。

自分に対して
→あなたが目指しているところ、そこじゃないでしょ？が率直な意見です。
よく周りから言われる、自分の意見がある/意志が強い/こだわりが強い……などは、どれも「かっこいい」と表現することはできるかもしれませんが、それらをファッションで表現するときに「かっこいい」に着地させるのは（私の場合は）ちがうと思っています。きちんと言語化して他の言葉に置き換えて、目指すべきところを明確にしたうえでそこにアプローチしたい。
ちなみに、私の人生のテーマソングの始まりは「メイクも服もバッチリ　デキる女はカッコイイ」なのですが、近しいメンタリティで「かわいい」に着地させるつもりなので無問題です。

人から
→ありがとう！どこにそう感じたか教えて？なるほど……こだわりが強いからか！内面を「かっこいい」と表現してくれたのね！外見を見てそう感じられたのかと思って、そんなつもりないから焦っちゃった。でも内外面のギャップは埋めたいから、かっこよく見えてるならすりあわせなきゃなあ……となります。
「かっこいい」という言葉が嫌なのではなく、自分の目指す方向性と他者からの見え方のずれが嫌、という感じです。

私が意識している5つの観点

◇かわいい
①なりたい　◎
②似合う　　◎（メンタリティ込み）
③好き　　　◎
④言われたい　　◎
⑤言われてしっくりくる　◎
→満場一致の目指すべき方向性

◇きれい
①なりたい　〇
②似合う　　△（メンタリティで減点）
③好き　　　◎
④言われたい　　〇
⑤言われてしっくりくる　△
→嫌じゃないけど内面的にそわそわする

◇かっこいい
①なりたい　△
②似合う　　△
③好き　　　△
④言われたい　　△
⑤言われてしっくりくる　△
→意志の強さなどは持ち合わせているので、今さら憧れもないし、それをファッションで表現する気はない。うれしいけど、ファッションで表現する気になれないので、せっかくなら「かっこいい」以外の言葉で言語化して伝えてほしい（そうすれば別のエッセンスとして取り入れられるかも？）

続いて、先ほど「後述する」と言った、大事な問題についてです！

「かわいいってなんか、下に見られてる感じしない？」問題

私はそうは思わない、が率直な感想です。

突然ですが、私は猫が好きで、実家には4匹の猫がいます。もちろん、彼ら彼女らに対して「かわいい」という言葉を向けますが、その際私は心の底から敬意を表していますし、崇め奉っております。どうでしょう？私は猫ちゃんを下に見ていますか？

「そもそも「飼われている」というのが支配下にいるみたいだし、下に見ている」

うーん、そんなことはないです。どちらかというと「飼わせていただいている」が正しいし、猫ちゃん側もきっと「飼われてやっている」「かわいがらせてやっている」と思っていることでしょう。

何が言いたいかと言うと、これは主導権をどちらが握っているかが問題だと思うのです。私は意図的に「かわいい」を目指しているので、他者から「かわいい」と思われるのはしめしめなのです。

自分がか弱くないのは分かっているので、私のことを下に見てくる相手がもしいても「見た目に惑わされる憐れなやつめ」と思ってしまいますし、普段隠しているだけで鋭い牙と爪を隠し持っているので、いざとなれば攻撃できます。

私は鋭い牙と爪を持ちながら、愛してくれる、好きな人の膝で喉をゴロゴロと鳴らして「かわいい」と言われるのが好きなのです。もしもしょうもない人がちょっかいを出してきたら、威嚇しますし噛みついて引っ掻きます。でも普段は「かわいい」と言われるのをわかってあくびをして、大きく伸びをしてお腹を見せて、私をかわいいと思ってくれる人には甘えたい。

私に好意的な人にはぜひぜひかわいがられたいし、愛されたい。もしも私を軽んじる人がいれば、もちろん攻撃の態勢に入りますが、誰彼かまわず威嚇する気はありません。基本的には「好きな人」が対象ですが、よっぽど変な人じゃない限りは「かわいい」と思われても別に嫌じゃありません。

どうでしょう？私は下位の存在でしょうか？

それでもやっぱり「私からしたらそれは弱い存在に見える」、相容れない、理解しがたい、と感じる人はいるかもしれませんが、私は「強か（したたか）」に「かわいい」をやるのが好きですし、絶対に下に見られてやらないので心配は無用です。

何より、私は「あざとい」が好きです。わかってやっている、わざとだよ？……相手から「どう見られるか？」を考えて自己を演出できるのって最強だと思います。NANAの幸子はすごい女ですよね。尊敬します（もちろん誰彼かまわず「あざとい」をやるのは考え物ですが）。

少し話が逸れてしまいました。つまり何が言いたいかと言うと、私は強気の「かわいい」や下に見られる気はさらさらない「かわいい」は存在すると思っています。そして私が目指す「かわいい」はそれなのです。

マインド次第で「かわいい≠か弱い」にできる、少なくとも私はそう考えています。

私は下に見られることをよしとしているわけではありませんし、そんな気はさらさらありません。大事なのは「かわいい」をするうえでのマインドだと思うので、「下に見られるのが嫌だからかわいいはちょっと……」とはなりません。

「かわいい」が好きなので「かわいい」を目指していきます！！

結論

・私は「かわいい」が好き
・目指すべき方向性は「かわいい」
・「きれい」「かっこいい」は自分が言われてしっくりこないからファッションで表すのはちがう
・目指していないから、他者から「きれい」「かっこいい」という言葉をかけられると「見せたい姿」と印象のずれが気になる（言葉にマイナスな印象はない）
・マインドが強いので「かわいい」で下に見られる気はさらさらない
・鋭い牙や爪を持ちながら「かわいい」を一身に浴びる猫ちゃんマインドで生きていきたい

私の気が強いこと、こいつめっちゃ「かわいい」って言われたがるやん！がバレたところで、今日はこちらで失礼します！

皆さまの「かわいいきれいかっこいい」についても、ぜひぜひ教えてください＾＾

お付き合いいただきありがとうございました！

（追記）

note内に入れるつもりがすっかり忘れていました。夏目漱石の『虞美人草』の一節が、私の指針になっています。

「愛嬌というのはね、自分より強いものを斃（たお）す柔かい武器だよ」

かわいいを目指すけど、絶対に下に見られてやらない。私が目指すのは「しなやかな強さ」。柔よく剛を制す、です💕 https://t.co/SEyWHy3wVM

— みず乃 (@mizu_no_fashion) November 6, 2022