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その後、東宮《とうぐう》と対面し、なかなか退出ができないうちに月が美しく差し昇った。少…
普通の戸口ではきまりが悪いからと、母屋《もや》の御簾《みす》を下ろし、東宮《とうぐう》…
皇后宮も様々に思いを巡らし、この上なくつらく悲しいことだと感じながら関白に語り掛けた。…
臨終を迎えると人は生まれ持った人となりも変わるのだろうか。皇后宮《こうごうのみや》はい…
本当に露のように消えてしまったので、その場にいる誰もがうろたえたが、中でも御子《みこ》…
もはや取り乱しても甲斐《かい》がなく、何事につけても傷心を癒やすことができない関白は、…