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新しい人生で出会ったリハビリの先生

うまくつきあってきた難病の肺疾患が悪化して、
私の人生が一転したのは、
2018年の終わりのコトでした。

家の中の移動の5メートルでさえも、
激しい息切れがするようになり、
咳で夜は眠れず、昼間に横になっても
起き上がるのも辛い日々が続きました。

そして、
やっと巡り会えた今の主治医の先生の初診時の指示は、
翌日から入院。

2018年12月に入院し、2回のステロイドパルス療法が功を奏し、
なんとか危機を脱し、6分間歩行テストで25メートルしか
歩けなかったのが、100メートルを超えられるようになりました。

その後、もう少し体力をつけたいと主治医の先生にお願いし、
年明けからは、呼吸リハビリを中心とする
リハビリを毎日30分ほど、
理学療法士のH先生に指導していただく事になりました。

そこから、3度、気胸を繰り返し、
ごく短期間一時退院しましたが、
2019年の4月下旬に退院するまで、
理学療法士のH先生には、
約4ヶ月指導していただきました。

今でも指導していただいたリハビリを自宅で
ほぼ毎日実践しています。
時々、H先生の声がこだまします。
「いーち、にー、さーん」
「吐きながら、はい、吸ってーー」

わたしにとって、リハビリはもう生活の一部ですし、
ひとりでやっていても、H先生がついてくれてる感があって、
楽しいものです。

この疾患になったのは嬉しい事ではないですが、
H先生との出会いは、とても幸運で
確実にわたしを前向きにしてくれました。

H先生は、リハビリの指導だけでなく、
メンタル面でも、わたしを良い方向へ導いてくれました。

主治医にも病棟の担当医にも、在宅酸素を導入するよう
言われましたが、わたしは受け入れられず、
ずっと拒否していました。

そんなある日、H先生が
「酸素を使ったら負け!くらいに思う人は多いんですけれど、
別にそんなコトはないと思うんですよね」と。
他にも、頑なに酸素の使用を拒否していた人の話とかを
さりげなくしてくれて、理解を示してもくれました。

決して押し付けることなく、
自分が気がつけるようなお話を、ただ、してくれるH先生。

退院の2日前に、在宅酸素を入れることを自分で決めて
導入して退院。

そこから約1週間後、両肺とも気胸になることも知らずに。。。

病院へ向かう前のサチュレーションは82
心拍数は142。。。
タクシーで救急外来へ向かうも
酸素を吸えていたので、なんとかたどり着けました。

H先生との出会いで在宅酸素を導入していたからこそ、
なんとか命をつなぐことができました。

先日も外来の時に、リハビリテーション室へお伺いし、
お話しましたが、
今でも先生に会うのは大きな励みになります。

健康体で世界を飛び回っていたわたしの
新しい人生で出会う人たち、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。



サポートしていただいた分は、新しい体験を共有させていただきたく考えています。ありがとうございます。