久しぶりのパラグラフ・ライティング

そろそろC99の原稿も佳境に入ってきたので、仕上げにパラグラフ・ライティングを仕込んでいる。
好き勝手に書き散らかしてきた文章を、人に読んでもらう目的の文章に書き換えていく作業。これにより、各段落ごとに言いたいことが明確化されるようになるとともに、読み手に対して低いカロリーで内容が伝わるようになる。
曲がりなりにも有料で読んでもらうものなので、やるべきことはやっておくのが礼儀というもの。

パラグラフ・ライティングとは、パラグラフ、つまり段落ごとの主張を1つだけ最初に述べ、それを展開していく手法だ。
特に英語の文章では意識されているのだが、日本語の文章ではあまり意識されていないらしい。新聞などでは結構意識されている気もするが。
この利点は、段落の頭をつなげれば大体の言いたいことがわかること。別の見方をすると、文章のプロットを立てたら、それぞれに枝をつけていく作業と考えることができる。普段の日本語は葉から幹を匂わせる構成になりがちなのだという。

自分の文章は、普段から結論や主張はできるだけ最初の方に置いておこうと意識はしているが、それでもできていないことも多い。
今回のnoteは、久しぶりにかなり強めに意識してパラグラフ・ライティングを実践しているがどうだろうか。レトリックを意識すると、どうも文章は常体のほうが書きやすい。普段人に見せる文章は敬体にすることが多いが、普段と違う文体にすることで意識が別の方向に向くのかもしれない。
偉そうにいいつつ、できていなかったらただの笑いものであるのだが。

なぜいきなりこんなことを書き始めたのか。あの本を読んだからだ。
もうおわかりだろう。「理科系の作文技術」を読んだからだ。影響しやすいのはミーハーだからなのか、研究熱心だからなのか、それはわからない。しかし学んだことをすぐ実践することには意味があるはずだ。だからこのnoteを書いた。

読んでくれてありがとう。
実験でもあるため、今回は短くまとめてみた。
パラグラフ・リーディングは別に新しい概念でもなんでもないが、久しぶりに思い出したやり方を実践するのは楽しかった。


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