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本革カルトン作ってみた

コンビニでの金銭等の受け渡しで当たり前のように使われているコイントレー、カルトン。

同人誌即売会で使いたくて、作ってみました。

ヘッダ画像が完成品。その経過を紹介します。

革を買おう

このカルトンは、150mm*150mmの革に加工をしています。そのため、300mm*300mmの革でちょうど無駄がなく作れます。浅草橋の革屋で買いました。もしかしたらユザワヤかも。ちょっと厚めの(たぶん)クローム鞣し牛革。

革を切ろう

まず、完成品の大きさに切ります。上に書いたように、ちょうどよいサイズの革があるのでそのまま4分割します。

カッターでもいいですが、切るときの端っこ、最後の部分が伸びて変形してしまうのが少しだけ気になります。

プロは革包丁を使うそうですが、私はホームセンターで見つけたロータリーカッターを使いました。思っていたよりもよく切れます。

型紙を作ろう

後で付けるバネホックの位置合わせが難しいので、型紙を作ります。私はAdobeのIllustratorを使っています。適当に作ったらプリントして、紙を革の大きさに合わせたら重ねて、そのままキリとかで目安の穴を穿ちます。

装飾をつけよう

装飾として、角を丸めて、セーラー服のスカートを意識した線を2本縁に引きました。ここで、コーナーカッターとステッチンググルーバーを使います。

コーナーカッターは、直径2cmの1/4円を作れるカッターで、ハンマーでぶっ叩いて切ります。ステッチンググルーバーは、革の表面をいい感じに削ぐ事ができます。とっても難しいので苦手です。

先にステッチンググルーバー作業をすることで、汚い線の終端をバネホックの下に隠すことが可能です。習作では先にホックつけてからあとから思いついたので、どうしても線が汚くなってしまいました。縁から1本目はすこし遠目、2本目は1本目の近くになるように型紙を作ってあります。

失敗したものは、こんな感じでした。線も汚いし良くないですね。

ボタンホックをつけよう

ボタンで止めることで、平面になったり立体的になったりします。8号(3.2mm)のハトメ抜きで穴を開けたら、バネホックを装着します。この際、右利きの人が止めたときに手前になって親指が当たる方を丸くて見た目が良い側にしました。留めるときに丸みのある感触を手で感じられて好きです。

完成

5回くらい習作を作ってやっと完成しました。難しい。

即売会での金銭授受にこれを使えば少しおしゃれな感じになると思いませんか?使わないときや片付けるときは、ホックを外すだけで平面のただの革に戻ります。コンパクト。プラ製ではこうは行きません。なんなら適当にかばんやダンボールに放り込んでもまず壊れないはず。尖った面がないので、他のものを傷つける可能性も低そうです。

いくつか作ってコミケで頒布しようかと思います。値段は思ったよりも材料費が掛かるので考え中です。

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