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生い立ちパズル⑪ 丘の上の木

中学生に入って すぐくらいに 数年振りに会いに来た母は 知らない赤ちゃんを抱いて連れてきました。

⑨で書きました。


中学生時代は 
 脳内に 癒される場所を 自ら作り出します。

これも⑨で書きましたが、
なだらかな丘の上に 一本の木。
最初は たぶん、その木を見つけられるようになったくらいだったのが
少しずつ 少しずつ 動けるようになり、
そこへ行くようになります。

特に、授業中が多かった気もしますが、
いつでも 望めば 行けたと思います。

その木の下で 座ると とても心が落ち着いていました。

そのうち、時を経て 風が吹くようになります。
そよそよそよ。

心地がいい。
頬をそっと風が撫でるように 通り過ぎます。

 少しずつ 行く度に 木も成長しているような気がしました。
これは 後から 思い返すと、ですが。

葉の先まで
そよそよそよ。
ゆらゆらゆら。

好きな木の葉のシルエットです。

たくさんの優しいものが
葉先から溢れ出ているような。

とにかく気持ちがいいのです。

人は誰もいません。

わたしだけです。
動物もいません。

わたしと 木だけです。

後々、大人になって
この木の場所のことを 誰かに話した時
 自分で自分を癒す方法を見出しててすごい、と言われたことがあった気がします。
こういうカウンセリングがあるとかないとか。

うろ覚えで 説明できることを覚えていません(笑)

 詳しいことはわからないけど
この木の場所で
どれほど 癒されたかわかりません。

不思議と こういうことや
動物たちや
自然たちや
 タイミング
わたしは 救われ続けているのです。

どこから この木の場所が わたしの内側から 生まれたのでしょう。



中学生になってからは
 祖母だけではなく、
友達を笑わせることも 楽しくなってきます。

この頃は 人見知りで
目立つのが苦手で
何かと 表彰されるのも苦手で
隠れていたいタイプなんですが

何かと 目立つことは ありました。

それも 今の自分になるための「必要」だったんでしょう。
今では、
人見知りはなくなったし、
誰とでも たのしく話せるし、
相変わらず 目立つのは 苦手ですが
人前に出ることも 必要な時は
なんでもなくなりました。

少数派の意見だとしても
その場の空気感は読みますが、自信もって言えます。

誰かの味方には ほぼ、なりません。
誰かの敵にもなるつもりがありません。
その場で 起きてる問題の糸のほつれを見つけるのが得意かもしれません。

でも 意見を言うことが必要だと判断した時は
最後まで 付き合う覚悟もしなくてはいけません。

『正論』という名の悪魔を見つけ出すのも得意です。たぶん。



この、丘の上の木は 高校生の頃まで ありました。
今も 思い出そうとするとあるんですが、
大きな大木になっています。
成長しています。
相変わらず やさしい木です。

そして、以前のように
その場に すっと入ることは なくなりました。
入れるのですが、
敢えて 入らなくなったのです。

わたしも 成長できたのかもしれません。



見えない力に とても強く感謝しています。





𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭












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