ベースの日2022

今年もベースの日(11月11日)がきました。昨年同じようなことをしましたがそれに追加する形で選び直してみました。

A tribute to jack johnson  (マイケルヘンダーソン)
今年亡くなったベーシストマイケルヘンダーソンが初めて参加したマイルスデイヴィスのアルバム。マイケルのジャズの要素のないひたすらファンキーなベースはもちろんジョンマクラフリンのシンプルだけどパンチのあるリズムギターとビリーコブハムのヘヴィでタイトなドラミングが合わさって独特のグルーヴが生まれています。

Transformer(ハービーフラワーズ、クラウスフォアマン)
ルーリードの2ndアルバム。「ワイルドサイドを歩け」でハービーが弾くウッドベースとフェンダーのジャズベースを重ねてを作った気怠げなベースラインは一度聴いただけでクセになります。他の曲ではヴェルベットらしいノイズと化したギターやグラムらしいギラギラしたギターの影に隠れがちですがよく聴いているとかっこいいベースラインが聴こえてきます。

Sweetnighter(ミロスラフヴィトウィス、アンドリューホワイト)
ウェザーリポートの3作目で初めてファンクビートを取り入れた作品。ウッドベースとエレキベースの両方を使い一般的なファンクのファンクビートやマイルスの奇妙なファンクビートとはまた違ったクセのあるファンクビートがかっこいい一枚です。

Two (ゲイリーキング)
ボブジェイムズのセカンドアルバム。1枚目や2枚目の他の曲もいいですがいいですがTake me to the Mardi Grasの揺れるようなベースは何度聴いてもかっこいいです。

Donny Hathway (チャックレイニー)
ダニーハサウェイの二曲目。ベースは名人チャックレイニー。ベースラインを聴くためだけに買っても損はないし、そうするといい意味で期待を裏切られる一枚です

Tower of power (ロッコプレステア)
TOPの3作目。説明はあえてこれだけにします。This is hip!!!

That’s way it is(レイブラウン)
ミルトジャクソンがインパルス!からリリースしたブルースいっぱいのライブ版。伴奏のベースもいいですがTenderlyのベース独奏がとても素晴らしいです。

Dictionary of soul(ドナルドダックダン)
オーティスの名作の一つ。ドナルドダックダンのこれぞスタックスというようなベースラインがかっこいい一枚です。

Bad Benson(ロンカーター、フィルアップチャーチ)
ポールチェンバース、レイブラウンに並ぶ3大ジャズベーシストの1人ロンカーター。(芸術派やフリー系やエレベ弾きも入れるともっといますが)ロンというとマイルスの黄金クインテットのメンバーとして有名ですが僕はそこまでその時代のマイルスを聴いていないうえに無類のCTIジャンキーなのでロンといえばCTIのアルバムでベースを弾いている人です。このアルバムでも素晴らしいアコベを弾きまくっていますが一曲だけフィルアップチャーチがエレベを弾いています。

Live at the lighthouse(ウィルトンフェルダー)
グラントグリーンの最高のライブアルバムにしてブルーノート最低のジャケットの一枚。ウィルトンの本業はクルセイダーズのサックス奏者ですがベーシストとして多くのアルバムにセッションミュージシャンとして参加し、ベースが本業のプレイヤー顔負けのプレイをしています。特に本作ではバンドを煽り引っ張るような速弾きベースを弾きまくっています(特にwindjammerがすごいです。)

Live (エマニュエルリギンズ)
このビリーウッデンのライブアルバムを入れるのは若干迷いました。なぜならウッドベースやエレベのような4弦を持つ楽器ではなくオルガンがベースを弾いているからです。でも素晴らしいものはいいし、ベースだって使う人は少ないけど少ないけど5弦や6弦もあるからいいよねっていうことで紹介します。普通オルガンのベースというと他のベースより音が小さくてじっくり聴かないといるかわからないことが多いですがこのアルバムでは並みのベースギターよりもファンキーなグルーヴを馬鹿でかい音で聴けます。レアグルーヴとして有名な本作ですがCDや配信なら簡単に聴けるのでジャズファンクが好きな人はぜひ聴いてみてください。

去年のはこれ。noteを続ける限りこの企画を続けていきたいです。