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「セルメンの弟分」Bosse Rio. S,T (1969)

ボサリオは1969年にセルジオメンデスが自身のバンドの弟分として作ったバンドでセルジオメンデスがブラジル時代に率いていたボサリオセクステットが名の由来です。サウンドはブラジル66のようなボサノヴァ色の強いポップグループですがストリングスや外部ミュージシャンをあまり起用しないシンプルかつクールなスタイルです。本作をリリースした後、大阪万博でセルメンと共にライブを行いましたがそのあとすぐに解散してしまいました。

メンバー
マンフレッドフェスト:ピアノ、オルガン
オスマールミリト:ベース、ピアノ
オクターヴィオバイリィjr:ギター
ロニーメスキータ:ドラム
グラシーニャラポラーセ、ペリーリベイロ:ボーカル

Saiupa
力強いピアノと男声コーラス、クールな女声コーラスとオルガンの対比が印象的な曲。

Do You Know The Way To The San Jose
バートバカラックとハルデイヴィッドの曲。セルメンよりもクールなアレンジです。

Wave
ジョビンの曲でセルメンもカバーしています。クールなボーカル、ボサノヴァタッチのギターがおしゃれな一曲です。

Day By Day
明るくポップな一曲。スキャットとそのバックのピアノが美しいです。

Today, Tomrrow
カエターノヴェローソのカバー。哀愁を帯びたイントロからリズム隊が入るとサンバタッチの美しい演奏に変わります。

Up, Up And Away
5thディメンションズのカバー。クールなコーラスが印象的です。

Nana
ジャズ色の強いサンバ。モダンジャズ風のピアノとオルガンが印象的です。

Old Devil Moon
モダンジャズでもよくカバーされる曲をボサリオらしいアレンジで演奏しています。

Veleiro
珍しくフルートやストリングスを少しだけ使用したドリーミーなバラードナンバー。

Gentle Rain
この曲もフルートを使ったバラードナンバー。素朴な演奏とボーカルが印象的です。

Cancao Do Sal
ミルトンナシメントの曲。ブラジル色が1番強い一曲です。