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Eric Gale. Forecast (1973)

今日はエリックゲイルがKuduからリリースしたセカンドアルバムを紹介します。エリックのソロアルバムというとジャズやブルース、R&B、ゴスペルといったアメリカ合衆国の音楽だけでなくレゲエや他のラテン音楽の要素も含んだ唯一無二の世界観が特徴ですがこのアルバムはスタッフにはないラテン音楽の要素が強いです。
kuduはCTIのサブレーベルでソウル、ファンク色の強いアルバムをリリースしていました。しかしほぼ全アルバムが未配信(権利を買い取ったグローヴァーワシントンjrは除く)というとてももったいないレーベルです。

メンバー
エリックゲイル:ギター
ボブジェームス:キーボード、バスマリンバ、アレンジ
ゴードンエドワーズ、ビルソルター:ベース
リックマロッタ、アイドリスムハンマド:ドラム
アーサージェンキンズ、ラルフマクドナルド:パーカッション
ジョーファレル:フルート、サックス
ランディブレッカー、マーヴィンスタン:トランペット
ヒューバートロウズ:フルート、ピッコロ

Killing me softry with his song
控えめなオーケストラをバックに繊細かつほどよくブルージーなギターが歌うようにメロディを弾く曲。この曲を聴くとエリックの本業がジャズなのがよく分かります。

Cleopatra
ラテンジャズタッチのメロディとホーンが印象的な曲。エリックもブルース味は控えめに力強いピッキングで明るい音を弾いています。途中ベースとフルートの掛け合いが入るのがいいアクセントになっています。

Dindi
アントニオカルロスジョビンのカバー。ボサノヴァというよりもウェスモンゴメリーのイージーリスニングジャズっぽい雰囲気のアレンジです。エリックらしいピックを使った正確なプレイですが中盤はワウも使ったプレイになり質感が微妙に変わります。

White moth
イントロのマーチング風のドラムが印象的なミドルテンポのR&Bナンバー。ドラムを叩いているアイドリスムハンマドは決して華のあるプレイではないですがしっかりとしたファンキーなプレイがかっこいいドラマーです。

Tonsue Corte
レゲエタッチの神秘的なバラードナンバー。エリックの本部仕込みのリズムギターとヒューバートのソロが印象的です。

Forecast
繊細なイントロから一転ファンキーな雰囲気になる曲。White mothとよく似た曲調ですがこちらの方がベースラインがかっこいいです。