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Donny Hathaway. These Songs for You, Live! (2004)

ダニーハサウェイは71年にライブ、80年にインパフォーマンスの二枚のライブアルバムをリリースします。本作はその二枚から選りすぐった曲と未発表曲6曲、インタビューの音源を収録した編集版です。録音時期もメンバーもごっちゃになっていますが意外と統一感のある内容で無視するのはもったいない一枚です。

Flying easy
ガッチリとグルーヴする曲とジャジーなギター舞うようなエレピがかっこいい曲。
頭3曲は73年のカーネギーホールでの録音でメンバーは不明です。でも演奏を聴いていると71年のライブのメンバーに負けないくらいの腕利きだと思います。

Valdez in the country
ワウギターのカッティングから始まるイントロがかっこいい曲。ほんのりラテン風の強力なリズムのフュージョンタッチの演奏です。

Someday we’ll all be free
ジャズ風の内省的なバラードナンバー。ダニーのアルバムは本人のソングライティングやバックのメンバーに評価が集まりがちですがダニーのキーボードの演奏も素晴らしいと思います。

You’ve got a frend
ライブより。ハリウッドのトルバドールでの録音です。オリジナルはロバータフラックとのデュエットですがダニー1人で歌いサビは観客と一緒に歌っています。(毎回僕も一緒に歌っています)観客のコーラスや歓声、悲鳴が聴こえるので人気の高さとハコの狭さを感じます。

He ain’t heavy, He’s my brother
ライブのA面と同じトルバドールでの録音ですが未発表だったものです。同じ時期のSSWのようなシンプルで内省的な演奏にほんのりゴスペルタッチのボーカルがのるダニーらしい一曲です。

What’s goin’ on
ライブより。フレッドホワイトの軽くタイトなドラム、ウィリーウィークスのズッシリとしたベース、フィルアップチャーチに弦をつねるようなタッチのギター、ダニーの高揚感のあるウーリツァーの音。名演といわれるのも納得の一曲です。 

Yesterday
この曲もトルバドールでの未発表曲。詩の内容を自分自身に問いかけるような淡々としたボーカルとその雰囲気を壊さない演奏が印象的です。

Superwoman
72年カルフォルニア大学のロサンゼルス校での録音。オリジナルはスティービーワンダーですがダニーはこじんまりとしたアレンジを施して自分のものにしています。

Song for you
インパフォーマンスより。静かながらも熱のこもった演奏です。この曲の歌詞はライブを続ける歌手がライブの終わりに恋人だけを相手にこの歌を歌うという内容ですが実際のライブだと本当にしたことがあるのかもと想像してしまいます。

Suck full of dreams
インパフォーマンスより。優しい雰囲気のベースラインが印象的です。

Little ghetto boy
ライブより。グルーヴィなベースラインがかっこいいソウルナンバー。

I love you more than you’ll ever know
インパフォーマンスより。重苦しい雰囲気の曲です。

The ghetto
ライブより。メンバー紹介も兼ねた12分の長尺ファンクジャムですがグルーヴがかっこよく、ソロもほどよい長さなので長さはあまり気になりません。

Interview
インタビュー音源ですが英語力がない上に手元に対訳がないので内容は分かりません。もし分かる方がいたらざっくりでもいいので教えていただけると嬉しいです。

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