見出し画像

Marcos Valle - Samba’68(1968)

アジムスとの共演やレオンウェアとの交流でレアグルーヴやフリーソウル界でも人気のあるマルコスヴァーリ。彼は19歳で作曲者の賞を受賞し、20歳から23歳の間に30のヒット曲を作曲したという若いうちから才能に溢れた彼のアメリカでのファーストアルバムが本作。アレンジにデオダートを迎えたブラジルのサンバとアメリカの洗練されたアレンジが組み合わさった心地よい一枚です。ジャケットも後のものは髭を生やしてチャラそうな格好のものが多いですが髭を剃り、キチンとした格好は珍しくてちょっと違和感があります。

メンバー
マルコスヴァーリ:ボーカル、ギター
アナマリアヴァーリ:ボーカル
クラウヂオスローン:ドラム
エウミールデオダート:アレンジ

The Answer
ウォルターワンダレイやアストラッドジルベルトにも通ずるヴァーブらしいソフトでポップなサンバ。どれもにたようなアレンジだけど何度聴いても飽きないアレンジです。

Crikets Sing For Anamaria
ほんのりブラジルの土の匂いがする素朴なサンバ。英語よりポルトガル語の方がパーカッシブな気がします。

So nice (Summer Sumba)
どちらというとウォルターワンダレイの代表曲みたいな一曲。実際ウォルターの方が先にレコード化しているのでリアルタイムだとそう思った人は多いと思います。暑くてクターっとしている時に聞くと心地よいメロディとリズムの一曲です。

Chup, Chup, I Got Away
アップテンポのアコギのリズムがかっこいいポップなサンバ。どれもいい曲ですがどれも似たような感じなので一曲ごとの説明や感想がちょっと書きにくいです。

If You Went Away
オルガンを使った哀愁溢れるバラードナンバー。サンバやボサノヴァのバラードは他のバラードにはない独特のロマンチックさや哀愁があって面白いです。

Pepiano Beach
跳ねるようなビートとスキャットだけのボーカルが楽しい一曲。

She Told Me, She Told Me
アナマリアがリードボーカルをとるバラードナンバー。ピアノとタンバリンにストリングスを少し使った上品な一曲です。

It’s Time To Sing
中盤のオルガンソロがかっこいいサンバ。このアルバムは誰が何を弾いているのかのクレジットがないため誰かはわからないけど何となくウォルターワンダレイだったらいいなと思います。

Batucada
エキゾチックなメロディの一曲。この曲もかっこいいオルガンソロが入ります。

The Face I Love
アップテンポのポップな一曲。いい曲だけに2分もない短さが残念です。

Safely In Your Arms
哀愁あるバラードナンバー。