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フュージョン、ジャズ

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フュージョンを中心にモダンジャズ、ジャズファンク、フュージョンなどをまとめてあります。
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#ソウルジャズ

Jimmy Smith - Back At The Checken Shack (1963)

Jimmy Smith - Back At The Checken Shack (1963)

本作は1960年に録音されたアルバムで61年リリースのミッドナイトスペシャルと同じです。ミッドナイトはすぐにリリースされたものの本作は2年後にリリースされています。しかもその間にもっと後のセッションの録音を収録したアルバムが何枚かリリースされています。ブルーノートの録音とリリースは調べれば調べるほど謎が深まります。どこかで聞いた話ですがブルーノートがシリーズ化できるほど膨大な未発表音源集や正確な型

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Jimmy Smith & Wes Montgomery - Jimmy & Wes The Dynamic Duo (1966)

Jimmy Smith & Wes Montgomery - Jimmy & Wes The Dynamic Duo (1966)

ジャケ写からしてファンキーな匂いがする一枚ですが左側のオレンジのセーターを着ているのがジミー、右の帽子を被り、青みがかったグレーのスーツを着ているのがウェスです。ウェスとオルガンというとメルラインがいますが彼は伴奏に徹するようなスタイルなのでジミーのような我の強いタイプのオルガン奏者との共演はこれが初です。ジミーもギタリストは伴奏に徹するタイプのエディマクファーデンや自我のオンオフが得意なケニーバ

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The Three Sounds - Moods (1960)

The Three Sounds - Moods (1960)

 ラテンリズムやチェレスタなどを用いたポップなサウンドでデビューしたスリーサウンズですが段々と本性を表してメンバーのルーツであるブルージーでソウルフルなサウンドになっていきます。本作では後にブルーノートの社長であるアルフレッドライオンと結婚するルースメイソンのカラー写真をジャケットに使った目立つジャケット故か代表作として紹介されることも人気も多い一枚です。実際レコード店の壁に他のアルバムと並べて飾

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Herbei Mann - Memphis underground (1969)

Herbei Mann - Memphis underground (1969)

本作はリーダーのハービーや南部をソウル系のミュージシャンのソウルフルな演奏よりもサイケデリックに歪むラリーとノイズ発生器と化したソニーの2人による1969年だからできた演奏が聴きどころです。ソウル、ロック、ソウルジャズ、電化ジャズ、フリージャズが共存し混ざり合いイージーなところから一気にジャズのディープで前衛なところまで連れていかれてしまうある意味恐ろしいアルバムですがこのギリギリのバランスで成り

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Les McCann & Eddie Harris - Swiss Movement(1969)

Les McCann & Eddie Harris - Swiss Movement(1969)

 このコンサートは思いつきとアクシデントによってリハーサル含め全く共演したことがないミュージシャン同士の演奏になったものの結果として素晴らしい演奏が繰り広げられたという珍しい例です。会場はタイトルにもある通りスイスのモントルーフェスティバルでリズム隊はレスマッキャンのグループのメンバーだったものの肝心のレスは飛行機に乗り遅れてエアチェックにこない、エディハリスは打合せ時間もレスの演奏をほとんど聴い

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Jimmy Smith - The Master (1993)

Jimmy Smith - The Master (1993)

本作はジミースミス12月の24と25日に大阪で行ったライブを収録したものです。フュージョン時代はパッとしなかったジミーですがモダンジャズが復活してきた80年代後半以降復活した頃なのでノリにのった演奏が楽しめます。またライブ日がクリスマスということでアドリブパートでクリスマスソングを交えているのがユニークで面白いです。

メンバー
ジミースミス:オルガン
ケニーバレル:ギター
ジミースミス:ドラム

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Lou Donaldson - Sentimental Journey(1994)

Lou Donaldson - Sentimental Journey(1994)

時代は飛んで90年代。時はアシッドジャズにジャズヒップホップ、レアグルーヴとノリのいいジャズがリアルタイム以上に評価と人気を得ていた時代。ルードナルドソンもやってくれました。しかも相棒がドクターロニースミスです!60年代のソウルジャズのような緩くブルージーな演奏をしているので歳とってからのアルバムだと敬遠するのは勿体無い一枚です。

ルードナルドソン:アルトサックス
ドクターロニースミス: ハモン

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Lou Donaldson- Mr. Shing-A-Ling (1967)

Lou Donaldson- Mr. Shing-A-Ling (1967)

タイトルのシンガリンとはブーガルーから派生したダンスミュージックです。しかしルードナルドソンとロニースミスの手にかかればソウルフルでブルージーなサウンドにそこが最高にいいです。ジャケットはこの頃のブルーノートらしい女性のモデルを起用した奇妙なデザイン。トランプかタロットカードのイラストのようなデザインが面白いです。

メンバー
ルードナルドソン:アルトサックス
ブルーミッチェル:トランペット
レオ

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Ramsey Lewis - “Live “ In Tokyo (1968)

Ramsey Lewis - “Live “ In Tokyo (1968)

本作はラムゼイルイスの初来日を記念して制作された日本限定のライブ盤です。この時はドラムで後にE,W&Fを結成するモーリスホワイトが、ベースで長くラムゼイを支えたクリーブランドイートンが参加しています。解説には記者会見時のメンバーの様子が書かれていますがそれが面白いので引用します。

この頃は大分崩れてきたとはいえまだジャズミュージシャンは皆スーツを着ていた時代。メンバーも三者三様のカジュアルでかっ

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Shirley Scott - On Clear Day (1966)

Shirley Scott - On Clear Day (1966)

女性のジャズミュージシャンというとその多くはシンガーかピアノを弾きつつ歌う人で楽器の演奏がメインという人はあまり多くはありません。シャーリースコットはオルガン、ピアノ、トランペットを演奏するミュージシャンでプロになってからはオルガンだけを演奏しています。彼女のオルガンプレイはフットベースを使わずタッチもピアノを弾いているかのような軽さがありますがコテコテ、熱々のホンカーとも渡り合うことができる腕の

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The Three Sounds.  Introducing The 3 Sounds (1959)

The Three Sounds. Introducing The 3 Sounds (1959)

コテコテにファンキーなピアノトリオと言うとラムゼイルイストリオやレスマッキャントリオ、そして今日紹介するスリーサウンズが挙げられると思います。スリーサウンズはインディアナ州出身でオハイオで活躍した後ニューヨークに拠点を移しブルーノートと契約します。固定トリオでリハーサルに時間を使わなかった上にジュークボックスで受けたためブルーノートの財政を支えることに貢献します。お堅いファンにはいないことにされて

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「達人のご機嫌ソウルジャズ」Pat Martinio .  EL Hombre (1967)

「達人のご機嫌ソウルジャズ」Pat Martinio . EL Hombre (1967)

本作はギタリストのパットマルティーノの1stアルバムで録音時からはわずか23歳という若さです。この歳で完成されたパットのギターはもちろんですがプレステッジらしくソウルフルでいなたいバッキングもかっこいいです。

メンバー
パットマルティーノ:ギター
トゥルディーピッツ:オルガン
ダニーターナー:フルート
ミッチフィン:ドラム
ヴァンスアンダーソン:ボンゴ
アブドゥジョンソン:コンガ

Waltz

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Jimmy Smith. Organ Grinder Swing. (1965)

Jimmy Smith. Organ Grinder Swing. (1965)

オルガン弾きのスウィング。ジミースミスにピッタリのタイトルをもつ本作はヴァーブでは珍しく全曲トリオ編成のアルバムです。(実際はヴァーブもスモールコンボ録音のアルバムは多いですがヴァーブ=ビッグバンドのイメージがあります)ギターのケニーバレルはブルーノート時代からの付き合いでこの後も付き合いが続いていきます。ドラムのグラディテイトはビッグバンドやオルガンのような音の厚いフロントのバッキングに長けたド

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「まったりソウルジャズ」Lou Donaldson. Alligator Bogaloo (1967)

「まったりソウルジャズ」Lou Donaldson. Alligator Bogaloo (1967)

このアルバムは踊る女性と彼女の顔のアップを重ねたジャケ写の印象が強いです。色彩もモノトーンではなく淡くカラフルなものでこの頃のブルーノートにしては異色なスタイルです。

メンバー
ルードナルドソン:アルトサックス
メルヴィンラスティー:コルネット
ジョージベンソン:ギター
(ドクター)ロニースミス:オルガン
レオモリス(アイドリスムハンマド):ドラム

Alligator Bogaloo
スローテ

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