映画の中の写真館
突然ですが私映画が大好きでして
『八日目の蝉』(大好きなんです…)にでてくる写真館がとても印象に残っていました。
大切な娘との別れを悟りながらも
きっと2人が一緒にいた証を残しに写真を撮りに行った母。
カメラマンはたぶんその親子の事情も知っていながらシャッターを切ったのかな。
カメラの前で椅子に座った親子(と言わせて泣)
一緒にいたささやかな幸せに溢れた時間ともうすぐ来るその結末まで、
全部全部、1枚の写真が捉えていたと思うんです。
被写体の2人が座っていたイスのその空間は
その2人だけもので。
その時間を静かに残していたあの場所がすごく素敵だった。
その写真に
時を経てまた出会える気持ちって写真ならではなのかなと思ったり。
当時映画を見たときは知らなかったけど
大判のカメラで写真を撮ることってものすごく単純で、ものすごく緻密で、写ってるかさえわからなくて。そんなカメラでバシッと写真を撮るって、何よりまず写真が写ること自体凄い仕組みだなあって。
これを人が生み出したって、写ることを発見した瞬間ってどんな感動だったんだ?!ってなんかすごく夢のある事だなあって思いました…
少し話はそれましたが
そのとき映画の中に見た写真館には
やっぱり写真館にしかない空気があって
そこでだからこそ撮れるものがあった気がする。
残していきたい文化のひとつだなあと思います。
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