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憲法行政法と民法はアプローチ方法を変えないとダメ

みなさんこんにちは。行政書士試験講師の横溝慎一郎です。

行政書士試験は科目ごと、分野ごとに対応策を使い分けることが大切だって知っていましたか?

記念すべき最初の投稿はそんな話をしようと思います。

1 民法は算数、憲法行政法は社会

よくたとえ話として出すのは、「民法は算数、憲法行政法は社会」というもの。

つまり民法はひと通り知識を得ても、それをどの場面でどう使うかがわからなければ点になりません。択一も記述もどちらもそうですね。

一方憲法行政法は、知ってればできる、というタイプの問題が主流です。行政法記述も、知ってれば書ける。というタイプの問題が多く出されています。

だから、憲法行政法は、合格講座の復習の際にどんどん過去問を読んでほしい。講義のなかで読むべき問題は指摘します。それについては、同時進行で読んでいきましょう。学んだことが試験ではどのように問われているのか?を知ることが何よりも大切なのです。

2 覚えるよりも思い出すことが大事

あと無理に覚えようとしないことも大切。覚えるよりも、「学んだことをどれだけ思い出すことができるかどうか」に力点を置いてください。

そうすることで、定期チェックをすることが習慣付けられます。

1回ですべて覚えるなんて無理なのです。
定期的に繰り返し見直すことで、徐々に記憶を定着できれば良いのです。

3 民法の過去問の取り扱い

民法の過去問に触れるタイミングは、ひと通りインプット学習が終わったあとがおすすめです。

というのも民法の本試験問題は初めて学習する人にとって難易度が高いものが多いから。もちろん同時進行で復習時に読んでほしい問題もあります。ただそれ以外はひと通り学習してからで十分です。

しかも改正民法に対応した改題がきちんとなされている状態で問題を見ないと意味がないことにも注意が必要です。

こうした科目特性をわかって学習するのとそうでないのとでは、学習効率に大きな差が生じます。

4 講座の復習ペース

あと講座の復習ペースについて。

講座の復習は、できれば受講した週の翌週までにはやっておいてほしい。

ただ講座を受講している方の多くは、仕事や子育てに忙しいこともまた事実です。

ですから、原則「できれば翌週まで」とし、「ダメなら翌々週まで」というセーフティーネットを用意しておく。

このように柔軟な学習計画にしておくことで、予定が狂うたびに計画を見直すという負のサイクルを断ち切ることが可能になるのです。

5 さいごに

本当に1年はあっという間です。

リベンジするつもりなら、即動く。

これはあらゆる資格試験に共通する鉄則です。

170点ちょっととれている人にありがちなのが、「あとちょっとだったんだから来年は大丈夫だろう」という勝手な見込みを立て、それに基づいてズルズルと学習再開時期を遅らせてしまうパターン。

そして、やっと再開した時点で、自分の力の地盤沈下ぶりに気が付き慌てふためく。

もともと地力はあるので、そこから踏ん張っていいところまではいくものの、やっぱり合格点には届かない。

これが、受験生活を長期化させる「あとちょっとだからスパイラル」ですね。

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