見出し画像

#6.Webライターの採用① 社内ライター(インハウスライター)の場合

私の働く会社には「社内ライター(インハウスライター:正社員)」と「外注ライター(業務委託)」の2種類のWebライターがいます。実は、私はこれまでに、両方のWebライターの採用に携わってきました。
そして、振り返ると、採用にはいくつかポイントがあったりします
あくまで私の所属している会社の場合になりますが、他社の求人に応募する際にも応用できる部分がある…はず。

ということで、今回と次回の2回に分けて、Webライターの採用について書こうと思います。
今回は、社内ライターの採用についてです。

■社内ライターの採用の流れ
私のいる会社では、以下の流れで社内ライターの採用を行っています。
(※採用の募集は不定期)

一次選考…書類選考
 ↓
二次選考…筆記試験/面接
(三次選考…面接2回目 ※必要に応じて実施)
 ↓
採用

以下では、それぞれについて詳しくご紹介します。

■書類選考
エントリーシートなどの応募書類には、採用担当者はもちろん、応募があった職種のチームメンバーも一通り目を通し、チームメンバーの意見も聞いた上で、次の選考へ進んでもらうかを判断します。
この時、ポイントとなるのは以下の3点です。

〇記載内容
全体的に記載内容はチェックしますが、「経歴」や「志望動機」などの部分は、特にしっかりと目を通す部分です
「志望動機」に関しては、「働きやすそうだから」「自分が希望する勤務条件に合っているから」といったことを書いてくれる方が一定数いたりします…が、NGではありませんが、採用する側としては、「この会社でこんなことをしてみたい」といった内容の方が心を動かされますし、好感触な気がします。
また、ライターとしての経験がない場合でも、これまでの経歴や趣味などで詳しいジャンルがあり、そのジャンルが、会社の運営メディアと親和性があったりすると、ポイントが高いです
あと、未経験でライターを志望する場合は、ライターとして不足しているスキルをどう補おうと考えているかを記載しておくことも大切です。
(もし、実際にWebライター関連の講座を受けているのであれば、その内容も記載しておきましょう。)

〇エントリーシートの文章量
ここも意外と見ています。各項目1~2行程度で簡単に書いてくる方も割と多かったりしますが、私の働く会社の場合、各項目をしっかり記載し、エントリーシート全体で文章量が多い(文字ぎっしり)方が、書類選考を通過できる可能性が高いです
もちろん、文章量が多ければ良い…というわけではありませんが、文章量が多いと、一生懸命考えて書いたことや、本気度の高さが伝わってくるので、その分、書類選考に通過できる確立がアップするように思います。

〇ライティング力
エントリーシートにある程度の文章量があると、その人の大体のライティング力や文体などがわかります
その人のライティング力や文体がわかると、今、会社が求めているライターのレベルに達しているのかを判断したり、もし一緒に働くことになった場合、どんな原稿を書いてもらうと良いのかを考える材料になります。
なので、エントリーシートに記載する文章にも手を抜かないことが大切です。

■筆記試験
書類選考に通過した方には、筆記試験&面接があります。

筆記試験では、社内で作成したオリジナルの試験に取り組んでもらいます。内容は、企画力・発想力を問う問題や、決められたテーマについて、指定の文字数内で文章を書く問題など
実際の業務を想定した内容になっていて、応募者の適性を見ています。

ちなみに筆記試験は、事前に自宅で受けてもらい、面接の前までにメールで提出してもらう形。面接の際に、筆記試験の感想を聞いたり、筆記試験のフィードバックをするケースもあります。

■面接
会社説明会も兼ねつつ、面接を行います。基本はオフィスに来て面接を受けてもらう形ですが、オンラインでも実施可能です。
はじめに、会社や実際の仕事内容などを説明。その後、社長もまじえて面接を行います。
ただ、いかにも面接…という感じではなく、どちらかというと雑談に近い感じ。事前に、面接の際に聞いてみたいことをチーム内で募集していて、そのことを質問したりします。

今までの感じだと、質問として、「文章を書く上で大切にしていることは?」「定期的に読んでいる雑誌は?」「どのメディアで記事を書いてみたい?」といったことを聞いたりしました。

面接の際にどこをチェックしているのか…と言われるとなかなか難しいのですが、「同じチームのメンバーと上手くやっていけそうか」「書いたり考えたりする仕事に対して、真摯に取り組んでくれそうか」「謙虚さがあるか」といった点を見ている気がします

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、ここまで紹介してきた選考を経て、社長やチームのメンバーとも話し合った上で、採用の合否を判断します。
もちろん、その時々の状況によって「未経験者でもOKなのか」「経験者がいいのか」といった違いはあったりしますが、面接時と同様、
「同じチームのメンバーと上手くやっていけそうか」
「書いたり考えたりする仕事に対して、真摯に取り組んでくれそうか」
「謙虚さがあるか」
といった点が、採用を判断する際にポイントだと思います。

あと、ライティングに課題や変な癖がある場合、入社後にこちらが教えることで改善の余地があるのか…といった点も見ているかもしれません。ライティングの面で根本的なズレがあると、後々、教える側も教えられる側も苦しむ展開になってしまうからです。


と、私の働く会社で社内ライターを採用する場合の流れや、採用時にチェックしているポイントなどを紹介しました。

会社によって、求める人材や採用基準は異なりますが、どこか共通する部分もあると思うので、社内ライターとして働きたい、キャリアを積みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?