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【 水の(ような)書店 】

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さまざまな場所で、 思い思いの形態で 「書店」を開いてみる。 形を定めない本屋さん 2019年7月に始めた個人プロジェクトです。
運営しているクリエイター

記事一覧

【授業やワークショップで活用!】 4ページ漫画で創作のコツを学ぼう

完成例:出力用 川崎市高津区の「まちのマンガ企画室」の「マンガ家たいけんワークショップ」の教材として制作した4ページ漫画を、川崎市高津区役所、まちの企画室、えんどうあかりさんのご厚意によりクリエイティブ・コモンズ・ライセンスとして公開することとしました。 学校の授業や部活動、ワークショップなどにおいて、ご自由にご利用いただけます。 非営利目的であれば、申請や使用料などは不要です。 ぜひご活用ください! (申請不要ですが、ご一報いただけると関係者一同が喜びます!) ※詳

Reshaping Manga: Empowering More Rocal Participants [MANGA 0.1]

I've always strived to create manga that reaches tens of thousands, even millions of people. And I hope to continue expanding that reach to tens of millions, or even hundreds of millions. However, recently, I've come to realize that being

ちいクリ(地域のクリエイター)を増やすワークショップ 【まんが0.1】

「マンガ家 体験ワークショップ」今年も開催しました! 川崎市大山街道ふるさと館で2024年9月22日(日)に開催された「秋のふるさと館まつり」の「たいけんpark」にて、4ページ漫画を完成させるコーナーを設けました。 子どもたちが白い紙に向かって無我夢中で鉛筆を走らせる姿は、創作に対する自分の初期衝動を思い出させてくれます。 参加者の子どもが描いてくれた作品! 着彩センスもすばらしい! 「大山街道まちのマンガ コンテスト」受賞者2名もチューターとして参加してくれました

東京藝大での2年間 〜仕事と個人活動と研究の三角形〜

東京藝術大学の大学院・国際芸術創造研究科に研究生として所属して間もなく丸2年間が経とうとしています。 学術誌へ掲載予定の論文の執筆も佳境に入ってきました。 仕事と並行して大学で研究をおこなうのは予想以上に大変なものでした。 けれどもその苦労ゆえの貴重な経験も数多く積むことができ、非常に密度の濃い時間を過ごせたことを実感しています。 この記事では東京藝術大学院での2年間で得られた成果などを振り返っていきたいと思います。 自分自身の思考の整理をする目的で執筆していますが、

「サードウェーブ・パブリッシング」という希望

この記事のベースとなる「サードウェーブ・パブリッシングという希望:出版の10年後」というタイトルで記したブログ記事を公開したのは、2016年5月15日でした。 早いもので、あれから5年が経とうとしています。 「サードウェーブ・パブリッシング」と言えるような本や店舗を見かける機会が少しずつ増えてきました。 出版業界を舞台にした映画『騙し絵の牙』で、ヒロインが最後に選択した道は、まさに「サードウェーブ・パブリッシング」でした。 私のライブドアブログはほぼ開店休業状態でもあ

書店はなぜ儲からないのか? 〜「リピーター不在」ビジネスからの脱却

書店は、色々と試行錯誤しているのに、 そもそも儲からないのはなぜなのか? そんな質問を友人から投げかけられました。 非常に興味深いテーマです。 さまざまな理由が浮かぶと思いますが、 私の答えは明確です。 商品にリピーターが存在しないから、 です。 (注:この記事は書店、出版のビジネス構造を分析するために書いています。 「書店は儲かるからやっているのではない。出版社の人間がそんなこともわからんのか」みたいな見当違いな批判はご勘弁くださいませ) ■本には「同一商品複数

文学フリマ、技術書典と「ビズケット」が登壇/街の印刷所起点・即売会に大きな可能性

個人出版ビジネス書マーケット『ビズケット』が 2020年2月に開催された印刷メディアビジネス展示会「page2020」での基調講演「ライト出版市場の誕生と広がり」に登壇しました。 まだ新参者ながら「文学フリマ」望月倫彦さん、「技術書典」高橋征義さんと共に「ビズケット」代表が並ばせてもらえて光栄なことでした。 また、この講演に向けた打合せと会食で、望月さん・高橋さんと語らう機会を持ったことで、「紙の本の新たなる展開」について改めて考察を深めることができたのも収穫でした。

編集者の「初期衝動」を文学フリマで取り戻そう 〜編集者の「小売」体験〜

2019年11月24日(日) に初めて出展してみた「文学フリマ」の魅力について、前の記事(「出版業界のこの先」を議論する前に、「文学フリマ」に出展してみよう)でまとめてみました。 しかし!  そんな客観的な分析はさておき、ぜひ書いておきたいこと、それは… 僕にとって「文学フリマ」は、編集者の初期衝動を思い出させてくれる機会でもあった、ということです。 ■生粋の「本作り大好き」な記憶が蘇る『デザインのひきだし』リトルプリント特集で知った用賀のセルフ印刷所「EditNe

「出版業界のこの先」を議論する前に、「文学フリマ」に出展してみよう

2019年11月24日(日) に東京流通センターで開催された 「第二十九回 文学フリマ東京」にブース出展して、大学時代に描いた絵本などを冊子にして頒布してみました。 飾り付けからして準備不足は明白で、さっぱり売れませんでしたが、今回の目的は「同人誌即売会に自らブースを出展して、自分が作った冊子を並べてみる」だったので、収穫はあり余るほどでした。 そして、強く思いました。 出版業界の人たちこそ、「文学フリマ」に出展してみてほしい! そんな「文学フリマ」の魅力を、出版

本屋は「テーマパーク」になる:出版不況でも児童書だけは伸びてる理由

減少が続く出版物売上の中で、2006年と2018年を比べ、唯一プラスの値を示しているのが、児童書ジャンルです。 その要因を考えていく先には、 これから本屋がどうあるべきか 出版物がどうあるべきか のヒントが詰まっているように感じます。 ■唯一、売上が伸びている児童書の市場2006年に約900億円の売上だったのに対し、2018年は約1,010億円です。 出版物の総売上が2018年は約1兆5,000億円なので、児童書の割合は大きくありませんが、 雑誌が2006年の約8,

『ビズケット』(個人出版ビジネス書マーケット)に可能性を感じる理由

個人出版ビジネス書マーケット『ビズケット』を2019年9月28日(土)、浅草の台東館で初開催しました。 各自が仕事や生活で培ったノウハウやスキルを、 うすい冊子にして販売する「ビジネスマンの文化祭」です。 初回だけに、課題点は山積みだったのですが、 僕は今まで携わったイベントとは比較できないほど大きな可能性を感じています。 どんな可能性があるか、まとめてみます。 (その前提となるのが、「既存の出版流通」の問題点でもあるので、ぜひ、こちらの記事も合わせて読んでみてくださ

個人出版ビジネス書マーケット『ビズケット』を初開催しました

個人出版ビジネス書マーケット『ビズケット』を2019年9月28日(土)、浅草の台東館で初開催しました。 誤解を恐れず、すごーくわかりやすく説明すると、 漫画の同人誌即売会「コミケ」のビジネス書版、です。 仕事や生活で培ったノウハウやスキルを、各自がうすい冊子にして、それぞれのブースで、値段を付けて、販売しました。 いわば、「ビジネスマンの文化祭」です。 僕も「水の(ような)書店」としてブースを出展し、 ・サードウェーブ・パブリッシング 〜ビズケットが拓く 出版の未

形を定めない本屋 「水の(ような)書店」 日比谷のPORTOで開いてみました

さまざまな場所で、思い思いの形態で 「書店」を開いてみる。 そんな個人プロジェクトを、ふと思いつき、7月にスタートしてみました。 第二回は、8月上旬に日比谷で開いてみました。 ■雑誌『ソトコト』でも取り上げられた話題の「ソーシャルバーPORTO」で場所は、最近話題になっている「ソーシャルバーPORTO」です。 開店わりと間もない頃から、ちょくちょくうかがっていて、いつか一日店長やってみたいなあと思っていたのですが、今回、それが叶いました。 バー、ときどき本屋 ところ

形を定めない本屋プロジェクト 「水の(ような)書店」、はじめました。

さまざまな場所で、 思い思いの形態で 「書店」を開いてみる。 そんな個人プロジェクトを、 この夏から月イチペースで始めてみよう。 一週間前に、ふと思いつきました。 ■思いつきから一週間後、とりあえずやってみる。あれこれ企画を練る前に、やっちゃってみよう。 そう思って、さっそく、代々木で友人が運営するバーで、一回目をやってみました。 「水の(ような)書店」 バーの片隅に、 ちっちゃな本屋スペースを設けました。 お通しに、一冊本を渡しました。 いろいろなジャンルの本