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ドキドキしている新入社員のあなたへ③

こんばんは、今日は新入社員に向けたメッセージの最後の項目を書いていきます。

1. どこに行くかではなく、そこで何をするかが大事
2. 社会人や企業に正解はない
3. 相手の目線や心境をイメージしよう

3. 相手の目線や心境をイメージしよう

世の中には様々な仕事がありますが、サラリーマンとして働くのであれば、職場の同僚や顧客といった他人と全く関わらずに出来る仕事は殆ど無いはずです。そして学生と違って、人間関係を好きなように取捨選択はできません。ではその人間関係を円滑にするにはどうすればいいのか。

私が思うに、新入社員のうちから相手の立場に立った目線を持つことが大きなポイントだと考えます。これができるようになるとさらに、物事を多角的に観る力と発想転換力が身に付きます。

どういうことなのか、分かりやすい事例のひとつは叱られた時の受け止め方です。例えば、あなたが商品の発注を過剰に行ってしまい

「なぜ報告する前に発注したのか教えて?会社の経費が掛かることだから、これからは必ず先に報告してください。自分の考えを持つのはいいことだけど最終判断は私がするから。次から気を付けて。」

と上司から叱られたとします。この時主観的な目線だけで受け取ると「怒られた。ショック。悲しい。なんで私が。むかつく。」など、自分の感情が先行してマイナスにしか捉えることができません
一方、同じシーンだったとしても客観的な視点を持っている人は「この人は私の成長のために言葉を選んで叱ってくれているな。私の言い分も聞いてくれたし、なぜダメなのか理由も教えてくれた。次から気を付けよう」という気づきや前向きな思考を得ることができます

これは経験がないと分からないことですが、人を叱るのには案外エネルギーがいるし気を遣うし内心思っていることとは違う言葉を言わなければいけなかったりします。
ここで一つ前提として知っておいてほしいことは、「怒る」とは自分主体で感情のまま相手にぶつける行為ですが「叱る」というのは相手主体で改善のために注意・指摘することです。あなたの先輩や上司が「叱って」くれる方であることを願いますが、どちらにせよ上司と自分を客観的にみることが大切です。

もしあなたがイライラしている上司に理不尽に「怒られた」として、すっかり落ち込んでしまったとします。なぜその上司はイライラしているのでしょうか……もしかすると非常に大変なクレームを受けたとか、ご家庭でトラブルがあったとか、皆さんには見えない部分で何かあったのかもしれません。

そこまで知るとか察するとかは流石に無理ですが「そういったことがあるのかもしれないな」という想像(妄想でも)できれば、八つ当たりされた自分はそんなに落ち込む必要ないのだと気付くかもしれません。
そういった意味では発想転換して物事をポジティブに、ショックな出来事もあまり引きずらないで上手く心の整理をつける手助けになります。

この「想像力」をはぐくんでいくこと。そうすれば業務上でも上司が言いたい要点を瞬時に理解したり、顧客が望んでいるものを言われる前に先回りして提供することだって出来るようになります。
そのように相手のことを考え起こせる行動のことを「気配り」とか「心遣い」というのではないでしょうか。
そうして信頼と実績を積み重ね「○○さんはこの職場にいてもらわないと困る!」と慕われるような人材になれるといいですね。


最後に。私がよく新入社員に伝えていることを書いて終わりにします。
みなさん新入社員は職場の誰よりも新人ですから、もちろん「謙虚」さは必要だと思います。でも「遠慮」はしなくていいと思っています。この2つは似てるけど違います。
「謙虚」:立場をわきまえた言動、傲慢にならず何事からも学び吸収しようとすること
「遠慮」:私なんか……と卑屈になることや、自分の考えや意見を抑えること

今は不安でいっぱいかもしれないけど、会社は皆さんの入社をあたたかい気持ちで本当に心待ちにしてます。あなたの新生活が、喜怒哀楽に満ち溢れたエモーショナルな毎日になりますよう応援しています!

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