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ネットワークビジネスにハマった友人を抜け出させた話③

後半戦

Aが大金を払う手前で止めることができた安心感と、怒涛の2週間からくる疲労で一旦距離を置くことにした。

X+1ヶ月 元々4人で決めていた予定だったがB・C・私だけで行く。戦友と会った気分で、この時期から私の体調も戻り始める。
最初の2週間の昂った気持ちが落ち着いてきており、そろそろAと直接会っても良いかな、と思い始める。

X+1ヶ月半 発覚後初めて4人で集まる。話し合い、Aが反省し自身の行動を振り返り当時の自分を客観的に見つめ直すことができていたため和解。

冷静に振り返って

Aが当時の自分を振り返って言っていたこと。
・人生を変えるにはこれしかないと思い込んでいた
・分かってくれないのは自分の説明力不足が原因だと思っていた
・ネットワークビジネスやマルチ商法について調べたけど、自分がやろうとしていることは違う!これは良いことだ!と思っていた
・自分にとって都合の悪い情報は見ないようにしていた
周りの相談すると止められるから、ボスなどのネットワークビジネス仲間との連絡が増え、考えがそちらに傾いてしまった
・ネットワークビジネス仲間に紹介されたマンションで一人暮らしを開始していた(家賃安い、セミナーに行きやすい場所)
・他の友人を勧誘して周りから人がいなくなるところだった
・今の仕事が楽しくない・将来が不安だと思っていたが冷静に考えると恵まれた環境で仕事ができていることに気づいた
・自分のためにここまでしてくれる家族や友人がいることに感謝した

真面目ないい人こそハマるのか

Aは学生の頃から真っ直ぐで友達想いでとても良い友人だった。私もBもCも大好きだった。大好きじゃないとここまでできなかったと思う。

数年前、職場の同期がアムウェイにハマって勧誘を受けましたが、もちろん私はやりませんし、その同期を抜け出させてあげよう!とも思いませんでした。

私は基本的にひねくれているので、うまい話には絶対に裏があると思っているし、出会って間もない人からビジネスやらセミナーやら言われたらまず関わるのを辞める。

マインドコントロールというのでしょうか。

気づかないうちにハマっていく。漠然とした将来への悩みがあるタイミングにうまい話を持ちかけられて、素直な友人はズルズルと連れていかれかけました。
社会人になってからお互い忙しく、学生時代のように悩みを語り合う機会が減ってしまったのも原因の一つかなと思います。

成功した要因

・友人が大金を支払う前に私たちが行動を起こせたこと
→単純計算で年間200万くらい?持っていかれるところでした
・友人が真面目に私たちに理解してもらおうとしていたこと
→話を聞けば聞くほどおかしい・洗脳されているということが分かりました
・ご両親にも協力してもらえたこと
→やはり親の力は偉大です 私たちが言うより本人に響きます
・短期決戦
→問題発覚から約2週間でボスとの連絡を断つ・一人暮らしを一旦辞めるところまで動いてもらうことができました
・友人がさらに誰かを勧誘する前に止められたこと
→負の連鎖が始まる前でよかった

後日談

結局その友人は私の結婚式に来てくれました。ありがとう。
今ではいつも通りの大好きな友人に戻ってくれました。
仕事も充実してるらしい。よかったね!

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