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「今年の漢字」ならぬ「今年の絵文字」

2022年の振り返りをしようと色々思い返していたら、デザイナー友達と今年の漢字ならぬ今年の絵文字を決めようって話したのを思い出した。

今年の漢字は年末にその年の世相を漢字一字で表すものだけど、私たちは来年の目標をふまえ絵文字を一つ選ぶことにした。私が選んだのは「🛤️(線路)」。今年は多方面で基盤を作る年にしたいって目標からこの絵文字を選んだんだった。毎年目標を立ててるけどノートに書き出すのが好きで、たまに見返しては思い出したり、新しい目標を足したり。年末に振り返りをして次の年の目標を考えるという流れを繰り返してる。学生の頃は来年の自分宛に手紙を書いて1年後に読むなんてこともしてたな。自分からの手紙なのに「これは終わったの?そろそろあれは出来てる頃なんじゃない?」など、どこから目線で言われてるのか意味の分からない手紙に恥ずかしくなってやめたのを覚えてる。

今年はせっかくなのでnoteに2022年の振り返りを書きたいと思います。

家探しと引っ越し

2017年にバンクーバーに来てホームステイを6ヶ月間、その後、友達が住むシェアハウスに空きが出てタイミングよく入居が決まり引っ越し。シェアハウスの居心地がよくて4年近く住んだ私はバンクーバーの家探しを全く知らなかった。こっちにはスーモやホームズみたいな日本の物件情報サイトや仲介業者はほぼないから、家探しはFacebookのマーケットプレイスやオークションサイトのようなところで探すことが多い。情報が古い場合や嘘の情報が掲載されてることもあるから、細かくチェックする必要がある。
入居時期はたいてい決まっていて、前の住人が引っ越したらすぐに入居してほしい場合が多い。良さそうな物件が見つかってもすぐに引っ越しできるとも限らないので、引っ越しの時期を決めつつ物件探しを始めた。

物件探しの4ヶ月間

立地、部屋の広さ、金額の希望を優先しつつ、他には洗濯機が部屋に付いてるのかシェアなのか、ベースメント(半地下)、家具なし(カナダでは家具付きの物件も多い)、お風呂はバスタブがあるかなどもチェックしていた。できればベースメントは避けたいけど、ベースメントはマンションに比べると部屋が広い。でも、窓は本当に小さくて光はほぼ入らないから部屋が暗い。あと換気がしにくい印象がある。上の階には別の住居者がいる、もしくは大家さんが住んでいて、光熱費などは折半して払う。なので、場合によっては自分達の使用量以上払ってることもあると思う。

内見に行ったのは3件だけで、自分の希望に合う家を見つけれたのはラッキーだったと思う。最寄り駅まで徒歩5分圏内、住宅地で静かだし周りに公園がいくつかある。私が希望していたものを全て満たしていて、マンションで家具なしの部屋。洗濯機付きでお風呂にはバスタブ。部屋の窓から光がたくさん入るので明るい。内見後すぐに大家さんに入居希望を伝えた。

引っ越しは断捨離の絶好の機会

入居が決まったら次は引っ越しの準備。引っ越し業者を頼むほどでもなかったので、中型トラックを借りて友達に手伝ってもらうことにした。なかなか断捨離をすることはないから引っ越しはいい機会だったけど、4年近く溜め込んだ荷物はかなり多かった。

引っ越しで大変だったのは荷造りよりも掃除かな。日本では入居前に業者が清掃してくれるけど、こっちでは基本的には自分達で掃除をする。前の住人の掃除は十分とは言えなかったので、引っ越してまず部屋の掃除から始めたのはツラかった。多分前の人はインドの方だったのかな、冷蔵庫のカレースパイスの香りはしばらく消えなかった。

健康診断を受ける

日本にいた頃は毎年会社で健康診断を受けていたけど、こっちでは会社に勤めていても健康診断を受けることはない。そもそも医療制度が日本とは違ってまず専門医にすぐに会うことはできない。カナダで長期的に滞在するなら、ファミリードクターと呼ばれるかかりつけ医を見つけるのが望ましい。ファミリードクターは総合診療医なので、体調が悪くなったりしたらまずはファミリードクターに診てもらう。さらに詳しく専門医に診てもらう必要があると判断された場合は、ファミリードクターが専門医に紹介状を書いてくれる。日本では予防医療が重視され定期的な検査が受けられるけど、カナダでは症状が出ない限り検査を受けることはまずない。ファミリードクターが見つかればまず健康診断が受けられるけど、今は医師不足もあって新規患者を受け付けているファミリードクターがなかなか見つからない。ただ健康診断を受けたいだけなのに、とにかく道のりが長い。

ここは本気でファミリードクターを探そうと思いカナダ生活6年目にしてようやく決意。友人から教えてもらった検索サイトで見つけたドクターが家の近所だったので、急ぎクリニックに連絡。電話予約不可と言われたので直接クリニックに行って予約をしたけど、診察は3ヶ月先。まだ医師に会ってないのでなんとも言えないけど、ようやくスタートラインに立てた気がする。

2年半振りの一時帰国

コロナによる規制も緩和されたので2年半振りに一時帰国ができた。私がちょうど帰国する少し前、出国72時間前のコロナ陰性証明が不要になり日本入国時のPCR検査も無くなったので出国入国は本当に楽だった。今回の帰国の目的はパートナーを家族に紹介すること。引っ越しを決めたのも同棲を始めるためで、もう一緒に住み始めてるしお互い日本人なので、帰国のタイミングを合わせれるならお互いの家族に挨拶をしようということになった。滞在期間が短かったので友達にはあまり会えなかったけど、実家に置きっぱなしだった荷物の片付けをして、温泉に入って美味しいものを食べたり、欲しいものをたんまり買って買い物を楽しんだ。最大の目的の家族の挨拶は緊張したけど、こんな日は人生に何度も来ないと思うとなんだか楽しかった。ほんの数年前までの自分じゃ考えられないけど、いろんな時間を共有できるパートナーができたことは嬉しいな。

正社員として働く

2021年は前職を辞めてフリーランスに切り替えて、パートタイムコースだけど大学で授業を取ったり、仕事と勉強の両立が本当に大変だった。年末頃からマーケティング企業にパートタイムで働き始めて、SEOマーケティングの知識を得ながら働けるのが楽しかったので、今年から正社員として働き始めた。同僚はみんな優しいしコミュニケーションが取りやすい。会社は設立したばかりで会社のルールやフローが確立していないけど、その分自由度が高かった。これからみんなで作っていく雰囲気で溢れていた。

1年振りに会社に勤め始めたことに安心とやる気があったけど、その気持ちは1年も経たずに終わってしまう。いきなりの解雇、海外で初めてレイオフを経験する。ただ、会社の事業が悪化していたのは感じていたし遅かれ早かれこうなるかもしれないと思っていたので、そんなに驚きもしなかった。この話には裏があって話すと長ーーーーくなるので、また違う機会で話すことにします。

ぽっかり時間ができたけど、今はお休み期間と思って勉強や好きなことをしてる。今年の目標を見返すと「お休み期間をつくる」とあって、予期せぬ形だけど目標通りに進んでるのは面白いなと思う。

まとめ

振り返ってみると大した目標ではないけれど、それでも自分が決めた「基盤をつくる」ことをきちんと進めていたことを褒めたい。今年のテーマは、仕事とプライベートの両立と新しい生活のリズムをつくるだったので、そこは間違いなく達成してる。職を失ったことで自分のキャリアを見直す良い機会になったし、これからどんなことをしていきたいのか真剣に考える時間ができた。

あまり意識してなかったけど、年初めに決めた絵文字の通り新しい基盤ができたから、来年は一歩踏み出して挑戦する年にする!
2023年はどんな絵文字を目標にしようかな。

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